<~全英への道~ミズノオープン 3日目◇30日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇7480ヤード・パー72>
ビッグスコアが連発していた今大会。2日目まででトータル15アンダーに伸びた首位のスコアがさらに伸びることが予想されたが、終わってみればトータル17アンダー。トーナメントレコードは「61」だが、仮に最終日このスコアを出せる選手が現れれば、優勝争いも、全英の出場権争いも面白くなる。
ここまでトータル7アンダー・22位タイにつける中野麟太朗。なかなか伸ばし切れていないが、「僕なりにいいゴルフができている」と手ごたえを感じている。2日目は「伸ばしたい気持ちが強くなればドツボにハマる」と自分を律して予選通過を果たし、きょうは「パットがダメで、ラインを読み切れなかったし、ストロークのことも気になってしまった」という中で「ボギーを1個も打たずに回れた」と及第点のラウンド。
昨年の11月にプロ転向し、今季はQT2位で得た前半戦出場権で戦う中野にとって、まず大切なのは「ポイントを稼ぐこと」にある。8月の「Sansan KBCオーガスタ」で行われる第1回リランキングを突破して、「1年間戦う」というのが今季の最低限の目標だ。
「僕の甘い未来予想図だと、もう勝っている予定でしたが、まだ、コースへの対応力という部分が足りていない。『すぐに優勝できる』と言っていただけるけど、今はそんなにいきなり来ないと思っています。自分なりの良い守り、良い攻めのゴルフをして、あすも、これからもやっていきたい。ちょっと遅いですけど、“亀”だなって思いますが、焦ってもしょうがない」と、いまは「自分のゴルフができるか」に焦点を置いている。
最終日は「たくさんバーディを取れると思うので、まずはトップ10を目指して」と終始冷静に取材に応じた中野だったが、最後にはこんな本音も。「トップ10を目指すと言いましたが、もちろんそれを目指した結果、全英出場圏内に入れたらとは思っています」。
亀の歩みは遅いかもしれないが、コツコツと歩みを進め、最終的にはウサギを追い越し勝利へ。中野は初日「70」、2日目「69」、3日目「70」とスコアを積み重ねている。最終日に思わぬ伏兵がリーダーボードを駆け上がり、波乱を起こすかもしれない。(文・杉本夏希)
