プロにパターの話を聞くと、“飛ぶ”や“打てる”ということが多い。パターにおいて“飛ぶ”パター、“打てる”パターとはどのようなものを指すのか。パターに精通するプロ追分浩一が解説する。
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パッティングの確率を高めるためには、タッチが合うパター、つまり気持ちよくストロークしたときにコロがる距離が自分のイメージにマッチするパターを選ぶことが大事です。
パターには大まかに“飛ぶ”モデルと“打てる”モデルが存在します。“飛ぶ”パターとは、小さく振ってもたくさんコロがるモデルのこと。一方で、“打てる”パターは大きく振って、自分で距離感を作るモデルです。
最近は、グリーンの高速化や均質化に伴い、プロの間では“飛ぶ”パターを使って、強くヒットせずにラインに乗せてスムーズにコロがすパッティングスタイルが主流になっています。しかし、万人に“飛ぶ”パターが合うわけではありません。そこをしっかり見極め、自分のスタイルやイメージに合ったものを選ぶようにしましょう。
パターのコロがりはさまざまな要因が複合的に入り組んで決まりますが、代表的な要因が下記の6つです。
【POINT1】ヘッドサイズ
ヘッドサイズが大きく、大質量のパターの方が同じようにストロークした際、インパクトで伝わるエネルギーが大きいので“飛ぶ”。一方で、小ぶりで機敏に動くパターは“打てる”モデル。
【POINT2】フェースの弾き
一般的に、硬い金属フェース・インサートなど、インパクト時の弾きがいいパターは初速が出て“飛ぶ”モデル。柔らかい樹脂フェース・インサートは“打てる”モデルであることが多い。
【POINT3】重心角の大きさ
振り幅が同じなら、重心角が大きいパターの方が、フェース開閉の大きいアーク軌道で打てるので“飛ぶ”。一方で、重心角の小さなパターはフェース開閉が小さくなるので“打てる”モデルとなっている。
【POINT4】フェースの溝
フェースに刻まれている溝は、インパクト時にボールに順回転をかける目的がある。順回転が多いパターはコロがりが良く、“飛ぶ”傾向がある。
【POINT5】重心の高さ
重心が低いパターはインパクトでボールの重心より下をヒットしやすく、順回転がかかって“飛ぶ”モデル。また、深重心だとロフトが安定するのでコロがりが良くなる。
【POINT6】総重量・ヘッド重量
パター自体の重量がある方が物理の法則上“飛ぶ”傾向にある。また、重い方が軌道も安定して芯で捉えやすくなるので、これも“飛び”につながるポイント。
今回は、最新パター34モデルを上記6つのポイントに加えて、実際に試打をして性能評価。“飛ぶ”、“打てる”、どちらの要素もバランス良く入っている“中間”タイプの3つに分類しました。
【“飛ぶ”パター一覧】
・オデッセイ『TRTL CH』
・オデッセイ『TRTL S』
・オデッセイ『ダマスカスミルド ジェイルバードミニ DB』
・オデッセイ『ダマスカスミルド SEVEN CH』
・テーラーメイド『スパイダーZT MAX』
・テーラーメイド『スパイダーツアーV TOURCHED クランクネック』
・テーラーメイド『スパイダーツアーF TOURCHED クランクネック』
・テーラーメイド『スパイダーツアーX TOURCHED クランクネック』
・テーラーメイド『システム2 BANDON TM2 トラスセンター』
・L.A.B.GOLF『OZ.1』
・L.A.B.GOLF『VZN.1i』
・コブラ『3DP TOUR スーパーノヴァ 30』
・キャスコ『9/9 STAP タイプMH』
・トゥーロン『ROS WELL ダブルベンド』
【“中間”パター一覧】
・オデッセイ『TRTL DB』
・オデッセイ『TRTL Square 2 Square』
・オデッセイ『ダマスカスミルド TRI-BEAM 2ボールブレード』
・ピン『スコッツデールTEC アリーブルーオンセット』
・ピン『スコッツデールTEC ケッチオンセット』
・テーラーメイド『スパイダーZT スタンダード』
・テーラーメイド『システム2 JUNO12』
・テーラーメイド『システム2 JUNO TB1 トラスヒール』
・テーラーメイド『システム2 JUNO DEL MONTE TB1トラスヒール』
・コブラ『MIM ノヴァ』
【“打てる”パター一覧】
・プロギア『デザインパター BC-33』
・オデッセイ『Aiデュアル 2ボール』
・オデッセイ『Aiデュアル TRI-BEAM DW』
・ピン『スコッツデール ANSWER 2D』
・ピン『スコッツデール DS72』
・ピン『スコッツデール CRAZ-E』
・ピン『スコッツデール TEC ケッチ4』
・ピン『スコッツデール TEC ヘイデン』
・ミズノ『M.CRAFT KYOTO P』
■試打/解説 追分浩一
おいわけ・こういち/ティーチングプロでありながら溶接工の資格を持ち、素材や工法、加工技術などにも詳しく、科学的な分析が得意
