今年も人気メーカーから続々と新シャフトが発売されているが、そもそもシャフトを変えると何が変わるのか? 人気フィッターの吉川仁は「最も実感しやすいのはヘッドスピードが上がることです」と語る。ただし、シャフトは種類が豊富な上に、メーカーによって硬さや調子の基準が異なるため選ぶのが難しい。そこで今回は、自分に合うシャフトの選び方と、最新シャフト45モデルを独自分類した結果を紹介する。
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近年、大手メーカーが力を入れているのが【全体しなり】です。振動数が200~220cpmとしなりは大きいものの、先端を硬くしたり、トルクを抑えたりすることで暴れにくいシャフトになっています。HS30m/s台の人でもしなりを感じやすく、簡単にヘッドスピードを上げられるのが特徴です。
ただし、【全体しなり】は全員に合うわけではありません。元々、方向性が安定していて、高慣性モーメントのヘッドを使っているゴルファーは【先しなり】と相性がいい。また、純正シャフトが上手く打てる人は【中しなり】がマッチする傾向にあります。逆に純正シャフトが合わないパワーヒッターで弾道が高いタイプの場合、【元しなり】にすることで中弾道・ロースピンの飛びが良いでしょう
ただし、注意したいのが、例えば同じ「先調子」のシャフトだとしてもメーカーによって基準が違うということ。A社の先調子が合っていても、B社の先調子が必ず合うとは限らないんです。そこで今回は45本のシャフトの振動数と5点剛性を計測。その数値を基に【全体しなり】【先しなり】【中しなり】【元しなり】の4種類に分類しました。統一した基準で分けているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【全体しなり】
振動数200~220cpmのモデルが多く、ヘッドスピード30m/s台でもしなりを感じやすいシャフト。手元から先端までシャフト全体がしなることでヘッドスピードが上がる。
フジクラ『スピーダーブースト』
フジクラ『スピーダー NX バイオレット』
日本シャフト『バルカヌス』
USTマミヤ『アッタススピード』
三菱ケミカル『ディアマナ スティンガー』
三菱ケミカル『バンキッシュVV』
グラファイトデザイン『ツアーAD Lia』
ニュートン『モーション』
ニュートン『ファストモーション』
オートフレックス『ジョイ365』
【先しなり】
手元が硬めで、中間から先端が軟らかくなっているシャフト。いわゆる「赤系」の先調子、先中調子が多い。リストターンを上手く使ったスイングとの相性がいい。
フジクラ『スピーダー NX ホワイト』
フジクラ『24ベンタス レッド』
USTマミヤ『LIN-Q パワーコア レッド』
USTマミヤ『アッタス RX サンライズレッド』
三菱ケミカル『ディアマナ RB』
TPT『パワーレンジ Hi』
TPT『ニトロレンジ Hi』
ネクスジェン『SS レッド』
ワクチンコンボ『GR38』
アーチシャフト『Natural 9 CELESTE』
【中しなり】
極端に剛性の高いポイントがなく、オーソドックスなしなり方をするシャフト。つかまり、しなり、弾道のバランスが良く、最も万人向き。
フジクラ『スピーダー NX ゴールド』
フジクラ『24ベンタスブルー』
日本シャフト『N.S.プロ レジオフォーミュラMB+』
日本シャフト『N.S.プロ レジオフォーミュラM+』
USTマミヤ『アッタス RX ピュアブルー』
USTマミヤ『LIN-Q パワーコアブルー』
三菱ケミカル『テンセイ 1Kプロ オレンジ RIP+』
三菱ケミカル『テンセイ プロ ブルー 1K』
三菱ケミカル『ディアマナ BB』
グラファイトデザイン『ツアーAD EK』
グラファイトデザイン『ツアーAD FI』
グラファイトデザイン『ツアーAD GC』
エストリックス『IGNOVA BX』
TPT『ニトロレンジ Lo』
ネクスジェン『TS ブルー』
【元しなり】
振動数250cpm以上のハードなモデルが揃っている。中間から先端にかけて硬さがあり、手元のしなりでタイミングを取る人向き。
フジクラ『26ベンタスTRブルー』
フジクラ『24ベンタス ブラック』
日本シャフト『N.S.プロ レジオフォーミュラB+』
USTマミヤ『LIN-Q パワーコア ホワイト』
USTマミヤ『アッタス RX ウルトラブラック』
三菱ケミカル『テンセイ プロブラック 1K コア』
三菱ケミカル『ディアマナ WB』
グラファイトデザイン『ツアーAD VF』
TPT『パワーレンジ Lo』
トゥルーテンパー『プロジェクトX ハザーダス GEN5 ブラック』
■試打・解説 吉川 仁
よしかわ・じん/大手シャフトメーカーでのフィッター経験を経て独立。現在は「4plus FITTING LABO」を主宰するカリスマフィッター
