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山下美夢有の全英Vをライバルも称賛 優勝争った勝みなみ、竹田麗央から見た“小さな巨人”の強さとは?

トップ4入りを果たした勝みなみと竹田麗央から見た山下美夢有の強さとは?

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年8月4日 08時30分

<AIG女子オープン 最終日◇3日◇ロイヤル・ポースコールGC(ウェールズ)◇6748ヤード・パー72>
 
2025年の全英女子オープンは、“なでしこ旋風”が吹き荒れた。3日目終了時点で、単独首位に山下美夢有、3打差4位タイに勝みなみと竹田麗央がつけたが、最終日もその勢いは止まらず。トータル11アンダーまで伸ばした山下が逃げ切り、日本女子として6人目となる海外メジャー優勝を飾った。そして惜しくも優勝に届かなかった勝、竹田も、ライバルを手放しで祝福する。

【写真】優勝カップとともに家族で記念撮影

勝は、最終日に4バーディ・1ボギーの「69」とスコアを伸ばしながらも2打届かず、2位タイでフィニッシュ。「上を目指せた位置にいたので、納得はいかないですけど、自分もいいプレーをして、美夢有ちゃんはもっといいプレーをした」と悔しさをにじませつつ、仲間の勝利を称えた。

「去年一緒に回った時、どこからでも入れてくるような感じでパターのイメージがすごくいい。風があってもぶれない気持ちだったり、ショットもリズムがよくて、一定のリズムで機械みたいに打っている。そこが彼女の強みだと思います」。その安定感と集中力には脱帽だ。

一方、竹田は、最終日に2バーディ・1ボギーの「71」でプレーし、トータル7アンダーの4位タイ。優勝には一歩届かなかったものの、今季5試合すべてのメジャーで予選通過を果たし、2位だった「全米女子オープン」に続く今季2度目のトップ5入りとなった。「やっぱりメジャーのセッティングは難しい。そのなかで、自分の通用する部分や課題が見つかったので、また来年リベンジしたい」と前向きに語る。

そして山下とは、米ツアー唯一のダブルス戦「ダウ選手権」で『山田』(チーム名)を結成した“相棒”でもある。山下がウイニングパットを沈めた瞬間、勝は中継対応のため駆けつけられなかったが、竹田は西郷真央らとともにグリーンへ行き祝福。仲間に迎えられた山下は、満面の笑みを浮かべ、そして涙を流した。

そんな山下の“すごさ”を聞かれると「美夢有さんは、飛距離がすごく出るワケではないですけどアメリカツアーで活躍されていますし、ショートゲームもリズムが変わらないです。なかなかボギーにならずにしっかりパーであがりますし、100ヤード以内はしっかり(バーディを)取ってくる。さすがだなと思います」と、まっさきに高い技術力を挙げた。

今季の米女子ツアーでは、開幕戦から日本勢が17戦連続でトップ10入りを記録。そして今大会では、メジャー史上最多となる日本勢3選手がトップ5入りを達成した。勝、竹田をはじめ、この勝利が刺激となり、さらなる日本の黄金期突入に期待したい。

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