下半身が魅力的!原英莉花のドライバーショット【連続写真】
■大きな魅力、ドライバーショットのヒミツ
原といえば、やはり師匠のジャンボこと尾崎将司譲りともいえる豪快なドライバーショットが魅力の一つ。今季のドライビングディスタンスは250.18ヤードの5位で、実際にスイングを見ると、その数字だけでは測れない迫力がギャラリーの歓声を引き出す。辻村氏は、原のスイングについて、真っ先に以下のポイントを挙げた。
「全身を使って打てていますね。例えば、テークバックから下半身、つまり両もも、両ひざを結ぶラインが地面と平行をキープする時間が長く、流れない。上半身と下半身が同じ方向に流れるとタメができませんが、原選手は下半身の位置をキープしたまま、上半身が回るのでそれだけ捻転差が大きい。ここでしっかりとタメたパワーが、ヘッドスピードの加速を生み、インパクトの瞬間に一気に解放されます。すべての動きに連動性があり、止まったり、つまるような部分も見られませんね」
原本人に聞くと、現在のヘッドスピードの平均は44〜45m/s。一般的な女子プロは42m/s程度といわれており、やはりそのスピードは群を抜いている。さらに「最近はヘッドスピードが前より落ちています」と話しており、現在が最大の数値というわけではないというから驚きだ。ドライビングディスタンス順位とフェアウェイキープ率順位を合算したトータルドライビングは、昨年も9位と好成績だったが、今年は4位とレベルアップ。精度も増していることがみてとれる。