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原英莉花から消えた“もろさ” その理由は…スイングの進化と100ヤード以内のプレー向上にあり!【辻にぃ見聞】

原英莉花から消えた“もろさ” その理由は…スイングの進化と100ヤード以内のプレー向上にあり!【辻にぃ見聞】

配信日時:2019年7月2日 11時55分

実際にこのKKT杯バンテリンレディスで、今季初となるトップ5入り(4位タイ)を果たしてから、成績も上向きに。そこまでの5試合では、トップ10はおろかトップ20すらなかったが、6月の「リゾートトラスト レディス」での優勝をはじめ、KKT杯以降で5度のトップ10をマークしている。

「いいショットとミスショットの幅も少なくなりました。昨年までは、“いいところでやらかす”というイメージもありましたが、それが無くなりましたね。選手の立場からすると、最終日のいい場面で、相手がミスなどでスキを見せたら、『あー緊張しているんだな』と思ってスイッチを入れるポイントにもなる。今季の原さんはそういうスキを見せる場面が減りました」(辻村氏)

アース・モンダミンでも、暴風ともいえるほどの風に見舞われた最終日をパープレーで乗り切り、最後までジエに食らいついた。そこにかつての“もろさ”は見当たらない。「スイングの躍動感が将来性を感じさせますし、リゾトラではペ・ソンウさんという実績ある選手とのプレーオフを制した。先週もジエさんを最後の最後まで追い詰めたし、今後の活躍にも期待できますね」。原英莉花の成長曲線は、きわめて順調な弧を描いている。

解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、山村彩恵、松森彩夏、永井花奈、小祝さくらなどを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。

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