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【ジャパンゴルフツアー選手会通信 第5回:「いつまでも忘れてはいけない」 チャリティの旅で強まった責任感、時松会長の出張レポート】

ジャパンゴルフツアー選手会通信第5回は、時松隆光会長のお仕事の一部をご紹介。チャリティ活動の様子をレポートします。

配信日時:2020年10月28日 12時00分

■震災復興のため、毎年恒例となった東北3県へ

山梨から東京へ戻り、翌日は新幹線に飛び乗って東北へ。東日本大震災の震災復興支援のため、ここから2日をかけて岩手県・宮城県・福島県を回ります。

この活動が始まったのは2012年。当初は、各トーナメントの賞金から1%(約3000万円)を復興支援金として寄贈していました。2015年からは、「なにか形として残る物にしたい」という選手たちの思いから、福祉車両を贈ることになりました。これまで各県10市町村に毎年計30台を寄贈、過去6回で合計180台を贈りました。

しかし、今年の寄贈は3台。コロナ禍で試合が行えず、医療従事者支援や九州豪雨災害支援へも振り分けることと決めたためです。台数は大幅に減ってしまいましたが、そのぶん、車を四輪駆動車へとグレードアップ。昨年まで会長を務めていた石川遼選手が、地元の方から“通常の軽車両だと、山間部や雪のときの運転が大変”という声を聞いたためでした。

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時松「台数が大幅に減ってしまったことは、大変申し訳なく思います。それでも、各市町村の方々には大変、喜んでいただいたばかりか、復興途中にもかかわらず、新たな自然災害に遭われたり、まだまだご支援が必要な状況とお聞きし、今後も少しずつでも寄贈を続けさせていただきたいとの思いを新たにしました。

特に福島県は、僕にとって、2016年の『ダンロップスリクソン福島オープン』でツアー初優勝を挙げるなど、ゴルフ人生を変えてくれた思い出の地です。これからも東北のみなさんのことを胸に、常に感謝の気持ちを忘れず、選手一丸となって支援活動につとめてまいります」

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試合以外で各地を訪れ、改めて「忘れてはいけない」とチャリティの大切さを実感した時松選手。慣れないスーツもすっかり板につき、選手たちを代表して思いを伝える大役を果たしてきました。

3日間の出張を終え、翌日は東京で次の理事会に向けた打ち合わせとスケジュールは詰まっています。帰りの新幹線では、おもわず「ふう…」とひと息。電車を降りると、しゃんと背筋を伸ばして歩き出す。またひとつ会長としての自覚が芽生え、ジャパンゴルフツアーのために奮闘する日々は続きます。

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