ショットメーカーとして知られる小祝さくら。高いショット精度を誇る彼女のスイングを、女子プロの中村香織が分析。アマチュアが参考にしたいポイントも教えてもらった。
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手首の手術(「TFCC損傷(尺骨側手関節三角線維軟骨複合体損傷)」を発症し、左手首の手術を敢行)を経て今季復帰したこともあり、体への負担が少ない打ち方へシフトしている印象。大きなスイングアークで軌道を安定させながら、手元をやや高めに保ってボールを拾うように打っており、無理のないスイングといえます。アマチュアの方にとっても真似しやすく、再現性の高いスイングです。
以前はインパクトで手元を低く保ち、体全体を使ってボールを押し込むようなスイングでした。それだと手首への負担が大きくなる。現在はやや手元を高くしたインパクト姿勢にすることで、衝撃を緩和しているのだと思います。手首はスイング中に大きな負荷がかかる重要な部位。芝や砂の抵抗を受けると動きがロックされやすく、ケガにもつながりやすい。
逆にアマチュアの方は筋力がないのに、無理に手元を低く保とうとすると、上体が伸び上がるなどのミスにつながります。無理しない程度の手元の高さを維持する方が、ミート率も上がるはずです。
テークバックでは、ヘッドをややアウトサイドに上げてスイングアークを大きく取っています。体の正面に手元をキープしながら、ヘッドを遠くへ上げる。この動きによってプレーンが安定し、方向性アップにもつながっているのだと思います。彼女はフォローでも両手が伸びた形を作っており、スイングアークの大きなスイングで飛距離も両立させています。
一方で、ダウンスイングには以前から変わらない特徴があります。右足をネジリながら足裏の内側で地面をしっかり踏み込み、その力をフィニッシュまで維持しながら振り切っている点です。右足を伸ばしながら下半身の力をボールへ伝える動きは以前と変わらず、小祝選手らしい特徴だと言えるでしょう。
相変わらずスイングプレーンは綺麗で、非常に質の高いショットだと思います。アマチュアゴルファーにとっても参考になる動きが多く詰まったスイングです。
■小祝さくら
こいわい・さくら/1998年生まれ、北海道出身。2018年から6季連続でメルセデス・ランキングトップ10入りを継続中。2019年の初優勝から7年連続で優勝を挙げている。今季は昨季のケガから復帰し、優勝が期待される。ニトリ所属。
■中村香織
なかむら・かおり/1986年生まれ、京都府出身。2009年にツアーデビュー。2015年に腰の故障でツアーを離れ、3児の子育てをしながらレッスン活動を行う。現在はEAST GOLF SCHOOLを主宰し、ツアー復帰を目指している。
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