スイング理論は日々進化している。例えば、ひと昔前は「バックスイングは右ヒザの角度をキープする」がセオリーだったが、現代は多くのツアープロは右ヒザを伸ばしてクラブを上げている。一体どういうことなのか? レッスンプロ工藤広治にじっくり聞いてみた。
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現代とひと昔前のスイングでは、何が変わっているのでしょうか。バックスイング、トップ、ダウンスイング、インパクトの形を見比べてチェックしてみましょう。
昔は、アドレスしたときの右ヒザの角度をキープしながらバックスイングするのがセオリーでした。右ヒザが伸びると上体が伸び上がるミスなどにつながると言われていましたが、現代は、右ヒザを積極的に伸ばし、スピーディーにクラブを上げていきます。
トップでは、アドレス時の軸の傾きをキープしながらスイングするのが昔の教えでした。現代は、かつてはNGとされたリバースピボットの形でトップを作るのが、セオリーとなりつつあります。右ヒザを伸ばすことで始動からスピードが上がり、軸を傾けることで深いトップになるメリットがあるんですね。
ダウンスイングもかなり進化しています。トップからインパクトにかけて腕をたたみ、タメを作って直線的にクラブを下ろしていたのが昔のスイングです。現代は、切り返しから早めに手首のコックをほどき、リリースしています。タメを作って一気にリリースするとタイミングが変わりやすい。大きなアークで振り下ろすことで、軌道が安定するともに、力強いインパクトが可能となるのです。
最も特徴的だと感じたのが、インパクトからフォローにかけての動き。以前は左ヒザの角度をキープし、スイング中の上下動を極力抑えて方向性を出していました。昔の重く短いクラブをコントロールする術と言えます。現代スイングは、左足で地面を蹴ってスピードとエネルギーを出すのが一般的です。それによって飛距離を稼ぐ方向に行っていますね。
パーシモンなどの重く短いドライバーをいかにコントロールするかというスイングだったのが、現代は高MOIヘッドを生かして方向性と飛距離を両立させるスイングに進化していますね。こういう昔と今のスイングを比較するのも面白いと思いますので、連続写真や動画などを見て参考にしてみてください。
解説:工藤広治
くどう・こうじ/ 1973年生まれ、茨城県出身。2007年日本プロゴルフ協会入会。弾道測定器「トラックマン」を活用して最新スイングを研究し、幅広いアマチュアにレッスンを行っている