スコア90の壁を突破できず、何年もの間「アイアン難民」として悩み続けているアマチュアゴルファーは少なくない。原因の多くは【スイングの癖と、使用するクラブのミスマッチにある】というのが、人気プロでYoutuberの菅原大地プロだ。多くのアベレージゴルファーのアイアンショットにおける“共通の課題”を次のように分析する。
■アイアンを強引に“返しにいく”悪癖が多い
「アベレージ層の多くは、クラブの重心に引っ張られてフェースが開き、インパクトで強引に返そうとします。結果、ライ角がトウアップ気味になり、ヒールから接地して強烈な引っかけやダフリ、それを恐れたトップといったミスの連鎖を招きます。よく言われる【トウダウンして右に飛ぶ】のは中・上級者の話しで、アベレージ層はまず左を防げるモノを賢く選びたい。アイアンは、選び方でスコアがガラッと変わる可能性がありますよ」
ミスをカバーしようと大型ヘッドのやさしいモノを選ぶ人が多いかと思いきや、顔の問題で日本のゴルファーには“食わず嫌い”も多いという。一方で、操作性を求めて小ぶりなマッスルバックを選べば、今度は打点のブレに対する寛容性が一気に失われ、ラフからの飛距離低下や大叩きに直結するという悪循環に陥る。
■顔に固執、90が切れない金子さんのケース
まさにこの「スイングの悪循環」と「クラブ選びの罠」に長年はまり込んでいたのが、ゴルフ歴約40年を誇りながら平均スコア万年90台に甘んじていた、58歳の金子哲也さんだ。ベストスコア「90」の壁に跳ね返され続けてきた理由は、自身の“顔の好み”に起因するという。
「若い頃から小ぶりでシュッとしたかっこいい顔のクラブが好きで、ずっとスチールのマッスルバックを愛用してきました。でも、コースに行くと寄せたい気持ちから左ラフへ引っかけたり、ダフリを嫌がってトップしたりとミスの連続。メンタルが崩れるとバンカーやグリーン周りを行ったり来たりして、一気に100オーバーまで叩いてしまうんです」(金子さん)
■『G740』は飛び系アイアンの弱点克服!?
そんな金子さんの悩みを打破すべく用意されたのが、PINGの最新アイアン『G740』だ。前作『G730』の後継として登場した今作は、従来の飛び系・大型キャビティが抱えていた「見た目のゴツさ」と「ソールの突っかかり」というトレードオフを完璧に克服した“反則級”の完成度を誇る。
まず目を引くのが、日本オリジナルのブラックPVD仕上げだ。収縮色である黒を採用したことで、実サイズのブレード長を前作比で約3%長くして寛容性を高めつつも、構えたときには引き締まったシャープでスマートな顔立ちを演出。これにはアイアンの顔つきにこだわる持つ金子さんも一目で惹きつけられたよう。
「昔からデカヘッドのアイアンにはすごく苦手な印象も持っていたのですが、この黒い仕上げはすごくシャープで見栄えが良いですね。マットな質感で高級感もありますし、意外にも構えたときに大きさがそこまで気になりませんでした」
性能面において最大の進化を遂げたのが、前後左右に削り込みを入れた「デュアル・キャンバーソール」だ。ワイドソールでありながら、トウ側とヒール側のキャンバー(湾曲)を大幅に強化したことで、インパクト時のあらゆる突っかかりを軽減するという。
菅原プロが指摘する「アマチュアの手の返しによるヒールから入る傾向」はもちろん、中級者にとっての大型ヘッド特有の「トウダウン傾向のトウ側の刺さり」に対しても、スムーズに抜け切る設計だとか。
さらに、ライ角を前作より1度アップライトにすることで右抜けを防ぎつつ、7番のロフト角を28度に設定。周辺部を約29%薄肉化した「VFTフェース」と、31%軽量化された「新PURFLEXバッジ」の低重心効果が相まって、大型モデルにありがちな不快な高音を抑えた手応えのある心地よい打感と、高弾道・高スピンを両立させている。
■トラックマン計測で判明!“ちょいダフリ”でも150yd超え連発の衝撃
実際にコースへ出て、トラックマンを用いて175ヤード地点からグリーンを狙う実打検証を行った。まず菅原プロが7番アイアンでラク~に軽く打った球が、ややアゲンストの中、美しい高弾道ドローを描いてキャリー180ヤードを軽々と越えていった。この飛び姿には一同驚きだ。
「力まなくてもとにかくラクに飛びますよね。球も高いしスピン量も5300回転以上としっかり入っているので、グリーンに止められそう。飛び系アイアン特有のおじぎするような球にならず、自分から無理につかまえにいかなくてもまっすぐぶつけるだけでラインが出せます」(菅原プロ)
続いて、普段の7番のトータルが140ヤードの金子さんが、『G740』を手に取りショットを放つ。1球目、わずかに手前の芝を噛む「ちょいダフリ」だったが、打球は力強く舞い上がり、グリーン手前にドスンッ・ピタッ。トラックマンの計測データはトータル145.1ヤード(スピン量7358回転・ボールはPro V1)を示し、あまりの高弾道に一同ビックリだ。
「いま絶対にダフったと思ったのですが、ソールが滑ってくれて普通に真っすぐピンに被って飛んでいきました。自分のアイアンで手前から入ると距離がガクッと落ちるので、あの噛み気味の当たりで150ヤード弱も飛ぶなんて信じられないです。それに、出球から球がすごく高いッ!」(金子さん)
続く2球目、金子さんがクリーンに捉えたショットは、キャリー154ヤード、トータル159ヤード(ラン5ヤード)を記録。エースアイアンのトータル140ヤードから一気に1.5〜2番手分の飛距離アップを果たしただけでなく、エースでよくある「ヒールから噛んでの引っかけ」が完全に消えた。
「普段なら左に巻き込んでしまうようなスイングでも、球にねじれがなくて当たった方向へ素直に飛んでいってくれます。当たった瞬間の手応えも心地よくて、今まで使っていた飛び系とは打球音が全然違いますね」(金子さん)
■難ライでもスパッと抜ける多面ソール
かなり深いラフなどの悪ライからでも、『G740』の多面ソールは抜けの良さを見せた。金子さんはもちろん「もの凄く深いラフでのみ抵抗を感じた」という菅原プロは「黒いヘッドは集中できて、打点の不安なく狙い通りにヘッドを入れられました」と、強烈なつま先上がりのライから“ド芯”を喰らわせ、見事にグリーンを捉える。
この強烈なつま先上がりについて「手を返してトウアップ傾向に捉える癖のあるアベレージ層だと、ラフの抵抗もあってド左に行く可能性が高いはず…」と、菅原プロ。金子さんの弱点だと読んでいるのか、敢えて難ライからの宿題を課す。
ところが、不安そうに金子さんが放ったショットも、ソールが引っかからずスパッと抜け、ピン方向へ真っすぐボールが伸びていった。「G740は大きいのに抵抗も少なくて、ウソみたいにうまく打てました」と、驚く金子さん。菅原プロもこの寛容性と再現性の高さに太鼓判を押す。
「かなり手前から入ったように見えましたが、『G740』は金子さんのスイングを殺さず、ダフリや打点ブレをクラブが吸収してくれますね。完成度が非常に高くミスを恐れずに振り抜けるので、特にアベレージ層が結果を出すに最高の武器になると確信しました。顧客に前作『G730』ユーザーがいるので早速薦めます!喜ぶだろうな~」(菅原プロ)
■「食わず嫌い」は卒業!『G740』が“アイアン難民”に与えた、90切りへの確信
試打を終えた金子さんは、これまでのアイアン選びに対する価値観がガラリと変わったと笑顔を見せた。
「正直これまで『かっこいいマッスルバックを使いこなしたい』とのプライドがあって、大きいアイアンは食わず嫌いしてきました。でも、これだけ見た目も格好よく、ミスを完璧にカバーしてくれて狙った距離がラクに打てるなら、使わないと損ですね。確実に90の壁を打破できる確信が持てたし、遥か先を目指せそうです」(金子さん)
菅原プロも「中・上級者に比べて、アベレージゴルファー層にはクラブ選びでスコアが停滞している人があまりにも多過ぎます。こういったアイアンを先入観なく試すことで、もったいない停滞や思い込みを改めてほしいですね」と話していた。
◎取材協力/ザ ナショナルカントリー倶楽部 千葉
◎撮影・写真協力/山代厚男、ピンゴルフジャパン
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