やさしいと人気の『ドルフィンウェッジ』に“High Spin”モデルが追加
アプローチ&バンカーをやさしくするクラブとして、アマチュアゴルファーから絶大な人気を誇るブランドがキャスコの『ドルフィンウェッジ』だ。
最大の特徴は、キャスコが独自に開発した「クアッドソールX」にある。トゥ・センター・ヒールと部分ごとにバンス角を変化させ、ソール全体を山形の「ピラミッドシェイプ」に仕上げることで圧倒的な抜けの良さを実現。4つに分かれたソール全体が働くことで、あらゆるライ、打ち方でもボールをしっかり拾って、狙い通りの方向に運ぶことが可能となる。
そして9月11日、キャスコが新たに発売する『ドルフィンウェッジ』の追加モデルが『DW-125G High Spin』だ。2025年に発売され、セミグースネックの構えやすさが人気となっている『DW-125G』のフェース面を「ノーメッキ」に仕上げ、さらに「フルスコアライン仕様」にすることでスピン性能を高めている。キャスコの調査では、通常仕様の『DW-125G』と比べて、スピン量が約500rpm向上しているという。(※60〜70ヤードを想定したスリークォーターショット時の試打評価)
やさしく打てる『ドルフィンウェッジ』に、ギュギュッと止まるスピン性能が加わったなら、まさに鬼に金棒。コースでどんな性能を発揮するのか気になるところだ。そこで今回は的確で分かりやすいインプレッションが人気の“令和の試打職人”石井良介に『DW-125G High Spin』をテストしてもらった。
バンカーからやさしく激スピン! プロみたいな止まる球が打てる
まず石井には、ピンまで10ヤードほどのバンカーから試打をしてもらった。
「今までにも『ドルフィンウェッジ』を試打したことがありますが、この『クアッドソールX』は本当にすごいですよ。難しいことを考えなくても、足を砂に埋めて、適当にボールの手前をダフらせてあげれば、ソールの推進力で勝手にボールが出てくれます。『DW-125G High Spin』はフェースを開いて使うこともできますが、まずはスクエアに構えて打つのがおすすめです。打ち出しの高さがしっかり出るので、アゴの高いバンカーでもしっかり超えてくれます」(石井)
「このバンカーからの打ちやすさは従来モデルと同じですが、特筆すべきはノーメッキフェースの“乗り感”です。インパクトの瞬間にコンマ何秒の世界ですが、フェースにボールが乗る時間が長くなる印象です。それだけでボールを操れる感覚が強くなりますし、スピン量も増えて、グリーンに落ちてからビタッと止まります。これなら誰でもバンカーから楽に脱出できて、しかもプロのような止まる球が打てるようになりますよ」(石井)
芝の上から異次元のスピン性能を発揮! ギュギュッと止まって気持ちいい!
バンカーに続いて、芝の上から『DW-125G High Spin』をテスト。ピンまで残り50ヤードのフェアウェイから打ってもらった。
「芝の上から打つとノーメッキの質感の良さがより一層感じられます。メッキをしたものに比べてインパクトの弾きが抑えられる感覚があり、その分、フェースにボールが喰い付いて、乗る感覚が強くなります。グリーンに落ちてからも強いスピンでギュギュッと止まりますね。ノーメッキにしたことでフィーリングが向上し、スピン性能が高まったことは間違いありません」(石井)
続いてはグリーン周りに移動。やや芝の長いセミラフからアプローチを打ってもらった。
「ピンに近い距離のアプローチだと、ヘッド形状の良さが際立ちますね。『DW-125G High Spin』はセミグースネックでボールがつかまってくれそうな印象ですし、『フルスコアライン』はフェースが大きく見えて安心感があります。個人的にグリーン周りのアプローチでは、ヘッドを斜めに入れたりして、フェースをトゥまで広く使いたいと考えています。その意味で『フルスコアライン』の見た目は、どの打点でもスピンがかかってくれそうな印象で良いですね」(石井)
「ボールを打ってみると、改めて『クアッドソールX』の抜けの良さが感じられます。ボールの手前に入れてもダフらず抜けますし、鋭角に打ち込んでもリーディングエッジが刺さることはありません。地面に1回入ってから前に抜ける推進力があり、アプローチをやさしくしてくれます。ザックリなど、アプローチのミスに悩んでいるアマチュアゴルファーにはものすごく武器になるクラブです」(石井)
どんな打ち方でもソールが機能する『DW-125G High Spin』だが、石井は打つ前の片手素振りでよりアプローチの成功率が上がると話す。
「ソールの使い方が分からないというアマチュアの方には、片手でクラブを持ち、ソールで地面を擦るように素振りをしてもらいます。両手で持ったときに比べて、自然なコッキングとリリースでクラブを振るようになり、ソールを地面に当てる打ち方が体感しやすいからです。『DW-125G High Spin』も打つ前に片手素振りを行うことで、ソールがスムーズに抜ける感覚がはっきりと掴めるでしょう。使い込むほどにアプローチスイングの質が向上してくはずです」(石井)
「アマチュアゴルファーほど、アプローチを打つ機会が多くなります。そのとき、やさしいクラブを生かして、しっかり寄せていった方が良いスコアが出せますし、ゴルフがもっと楽しくなります。特にショートゲームに苦手意識のある人は、『DW-125G High Spin』を使うだけで打つときの安心感が段違いですし、スピンで止めるというアプローチの醍醐味を感じることができるはずです」(石井)
また、『DW-125G High Spin』のロフト選びについて、「56度から試すのがおすすめ」と石井
「アプローチが苦手な人ほど、大きく振れない傾向があります。そうなるとロフトの立った56度の方が力まなくても距離が出せて、ピンに届く確率が高くなるはずです。ソールの抜けをとことん味わいたいなら60度をチョイスすると良いでしょう。さまざまなライからフワッとボールを浮かせて、寄せることができます。『DW-125G High Spin』はショートゲームが苦手なアマチュアだけでなく、スコアアップを目指す中・上級者でも試す価値のあるクラブです。アプローチの世界観が間違いなく変わりますので、ぜひ手に取って、試してみていただきたいです」(石井)
強烈なスピンでギュギュッと止まるアプローチは、多くのゴルファーが憧れるものだ。『DW-125G High Spin』は『ドルフィンウェッジ』が培ってきた圧倒的なやさしさに、繊細なフィーリングとフェースの喰い付きによるスピン性能がプラスされている。憧れのスピンアプローチに限りなく近づくための最適解であることは間違いなさそうだ。
取材協力/千葉セントラルゴルフクラブ 撮影/田中宏幸 構成/田辺直喜