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異例の男女ツアー同時参戦へ「二刀流でやっていけたら」 寺西飛香留が挑む“パイオニア”への道

男子ツアーメンバーになった24歳の寺西飛香留が、次は女子ツアーでのプレーを目指し最終テストに挑む。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2024年10月29日 11時30分

寺西飛香留が男女両ツアー出場という前人未踏の道を切り開こうとしている
寺西飛香留が男女両ツアー出場という前人未踏の道を切り開こうとしている (撮影:福田文平)

<JLPGA最終プロテスト 事前情報◇28日◇大洗ゴルフ倶楽部(茨城県)◇6602ヤード・パー72>

8月に行われた国内男子ツアーのファーストQTに参加し、女性初のツアープレーヤーになった寺西飛香留が、次は女子ツアーでも活躍すべく、29日から始まる日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の最終プロテストに挑む。初めて回るコースで、公式練習日となった開幕前日には18ホールをプレー。「半月ぶりに女子のティで回りました(笑)。男子の試合ばかりだったので、ひさしぶりですね」という感想は、寺西以外からは出てこないものだ。

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男子ツアーのメンバー入りを果たしてからは、9月に行われた男子レギュラーツアー「パナソニックオープン」のマンデートーナメント(主催者推薦選考会)や、下部ツアーのシーズン最終戦「ディライトワークス JGTO ファイナル」、10月24、25日開催の「近畿オープン」に出場。積極的に試合に出て、男子プロたちと渡り歩いている。「(大洗では)後ろのティを見ちゃって、ああこっち(前方ティ)かって思ったり(笑)。パー3が長めなんですけど、『いつもの男子の距離だ』って思いました」と、すっかり染みついてもいる。

現在の生活については、「すごい楽しいです」と声も弾む。「いろんな学びがある。男子プロと回って、勉強になります」。ディライトワークス JGTO ファイナルの会場では、試合前の寺西の周りに塩見好輝、中里光之介らが集まり、急きょ“レッスン会”がスタートしたという。「劇的に変わりました。アプローチの打点がずれてたけど、教えてもらったら、ぶれなくなって。うれしかったですね」。練習の段階から、これまでとはまったく異なる環境に身を置き、それが自らの力になっている。寺西自身も「新しい世界」と表現する。

2000年09月30日生まれの24歳にとって、今回が6度目のプロテスト受験。最終まで進んだのは、今年が初めてだ。男子ツアーで得たものについては、「今回に生かせたら…生かさないといけないですね」と自信にも変えていく。

来年は男女両方のツアーに出場することが目標。「二刀流でやっていけたらいいですね。でもそうなった方がいないから、どうすればいいのかは分からない。私は両方に出たい気持ちはあります。まずは、ここでしっかりとプレーして、あとは…なりゆきですね(笑)」。平均飛距離270ヤードの飛ばし屋が、パイオニアとしての第一歩を大洗から踏み出していく。(文・間宮輝憲)

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