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早朝6時にラウンドスタート 西村優菜が伝説の18番で感じたジャック・ニクラスの存在感

バルタスロールGCの18番のセカンド地点には帝王ジャック・ニクラスのプレートが埋め込まれている。これを見た西村優菜がひと言。

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2023年6月21日 08時42分

帝王ジャック・ニクラスの伝説が刻まれたプレート

帝王ジャック・ニクラスの伝説が刻まれたプレート (撮影:ALBA)

<KPMG全米女子プロゴルフ選手権 事前情報◇20日◇バルタスロールGC ローワーC(米ニュージャージー州)◇6621ヤード・パー71>
 
今季の海外メジャー2戦目がまもなく開幕する。舞台は数々の大会が開かれてきたバルタスロールGCで、開幕を2日後に控えた火曜日はプロアマが行われた。メンバーに入らなかった西村優菜は、プロアマ開始前の早朝6時からINコースをプレー。その後は練習に精を出した。

その西村が、18番のセカンド地点に到達したときにしゃがみ込んだ。西村の足下を見ると、一枚のプレートがフェアウェイの真ん中にはめ込まれている。よく見ると、あのジャック・ニクラス(米国)の名前と1967年、『1番アイアン』という文字が刻印されている。いったい何なのか?
 
ここバルタスロールで行われた1980年の「全米オープン」では、最終日を首位タイでスタートしたニクラスと青木功が死闘を演じ、ニクラスが勝利した。その13年前、ニクラスの伝説のショットが生まれたのが、この18番だった。
 
時は故アーノルド・パーマー(米国)とニクラスが激しく覇権争いを演じている時代。67年の全米オープン最終日。パーマーに3打のリードを持って最終ホールのパー5に入ったニクラスは、ティショットをラフに入れた。ひどいライで、フェアウェイに戻しただけ。ピンまでは打ち上げで237ヤード。このホールでバーディを奪えば優勝だけでなく、当時の大会最少ストロークも更新というなか、バーディフィニッシュが必須だった。そこでニクラスは1番アイアンを抜き7メートルに寄せると、これを決めて優勝と大記録を達成した。
 
そんな伝説が生まれた場所で西村が一言。「ここからミスショットしたらニクラスさんに申し訳ない(笑)」。当時とはホールの形状なども変化しているが、女子の場合、そこから乗せるのはかなり難しい。大会期間中は何度も見るであろうニクラスのプレート。本戦開始後、“ニクラス”さんのそばから打つ、西村のショットは果たして?(文・高桑均)

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