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水たまりを乗り越えながら 西郷真央が“警戒コース”で通過圏内キープ

西郷真央は初日と同じく3ストローク伸ばし、トータル6アンダー・15位タイと好位置をキープした。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2023年12月2日 13時30分

<Qシリーズ(米国女子ツアー最終予選会) 2日目◇1日◇マグノリア・グローブGC(米アラバマ州)◇クロッシングズC=6664ヤード・パー72、フォールズC=6643ヤード・パー71>

コースを襲った雷を伴う強い雨の影響で、3時間近い中断を挟んだ2日目。西郷真央は、スタート前の最終調整のため練習グリーンに到着した瞬間にホーンの音を聞いた。「朝はかなり時間が空いて長い一日だったけど、最後まで集中しました」。そんな“水入り”はあったものの、5バーディ・2ボギーと伸ばして、トータル6アンダーの15位タイで第2ラウンドを終えた。

西郷真央のハイライト&インタビュー【動画】

フェアウェイのカジュアルウォーター(水たまり)によって、ボールをかなり後方に置き直す必要が出るなど、雨の影響は随所で感じた。スタート直後の1番パー4では、セカンドショットがグリーン右傾斜下のラフに。これも「傾斜からのショットというのもありますが、フェアウェイ中央に打ったけど、水たまりがすごくて長い番手(ユーティリティ)になってしまった」というのが原因だ。

芝が重くアプローチも思ったように寄せられず、いきなりのボギーに。「できれば左へのミスで、バンカーにしておけば、もう少し短いパーパットが打てたかな」と反省からのスタートになってしまった。だが、ここですぐにアジャストするのが今の西郷だ。気持ちを切り替え、続く2番でバウンスバックを決めると、3番では連続バーディ。「グリーンスピードは雨の影響で多少遅くなったけど、日本のようには(大きく)変わらなかった。下りは警戒してタッチを合わせていこうとやっていました」。こうやってすぐに最新情報を“インストール”した。

この日回ったフォールズCは、開幕前から“耐える方”と考えていたコース。下りのパットは慎重にジャストタッチをイメージしながら、ひとつひとつクリアしていった。前日から一転、暖かくなったことで、時間の経過とともに水たまりも減ってショートアイアンを持つ機会も増えていった。そして最終18番はバーディ締め。「すごく(コースを)警戒していたので、大きなミスをすることなく終われて良かった」。前日に続き、満足感を得るラウンドになった。

6ラウンドを戦う長丁場は、まだ3分の1を終えただけ。一日3アンダーペースで来ているが「スコアが(途中で)全然分からないし、昨日と同じくらい(一日6バーディ)が目標。難しいところはパーセーブを心がけていたので、それは明日も引き続き」と、伸ばせる場所で取りこぼしなく進むことが、より大事になってくる。

3日目も雷雨予報が出されており、どうなるかは“天のご機嫌次第”。そして、2日続けてのフォールズCでのプレーとなる。45位タイまでに入ればツアーメンバーになれるが、より多くの出場機会を得られる20位以内を目指すためにも、しっかりと食らいつきたい。(文・間宮輝憲)

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