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渋野日向子は全英3年連続予選落ち 今季海外メジャーは“悔”「実力がない」

2019年覇者の渋野日向子は3年連続の予選落ちに悔しさをにじませた。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2025年8月2日 07時30分

<AIG女子オープン 2日目◇1日◇ロイヤル・ポースコールGC(ウェールズ)◇6748ヤード・パー72>

歴代覇者として迎える大事な試合が、3年連続の予選落ちで終えることになる。2019年の全英覇者・渋野日向子は5バーディ・3ボギー・1ダブルボギーの「72」と耐えたが、トータル3オーバー・72位タイ。カットラインに1打及ばなかった。

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「気合いが入る試合」というなか初日は3オーバーと出遅れ、2日目はカットラインとの戦いになった。3番でボギーが先に来たものの、5番、6番、8番と3バーディ。強風にも負けず、丁寧にひとつずつ、スコアを戻していた。

それに急ブレーキがかかったのが、9番パー5。2オンを狙った球がグリーン右のラフに入った。「(9番は)練習ラウンドから、ティショットで左のミスが多かった。セカンドも左にいく場面が多く、右から風も来ていたので、ちょっと多めに見すぎて、そのまま行ってしまった」。

前日はグリーン左に外してパー止まり。そんなことも頭によぎり、マウンド越えの難しいアプローチを残すことになった。そして続く3打目は傾斜で戻され、オーバーし、寄らず、とミスが続いた。平均スコアは4.472と難易度がもっとも易しい、取りたいホールで、5オン2パットのダブルボギーを喫した。

10番で3メートルのバーディパットを決めたが、「波に乗りたかったけれど乗り切れず」と、そこから2ボギー。最終18番パー5ではユーティリティの2打目が奥にこぼれ、スピンを効かせたアプローチでつけバーディで締めくくったが、グリーンを下りる表情は厳しいままだった。

緊張感とともに過ごした2日間だった。「もちろん、最後まで(緊張感は)あった。うまく体は動かせなかったけれど、途中まで(予選通過の)チャンスはあったと思う。余計に悔しい」。出だしから多くのファンから声援を送られ、それに応えるかのように、好プレーを見せていた。それだけに、ひとつのミスで、1打差でというのが、より悔しさを増幅させる。

渋野にとって、今季海外メジャーは、これで5試合すべてが終わった。ひと足早く、あっけない幕切れ。「シェブロン選手権」は44位と戦い抜き、「全米女子オープン」では優勝争いの末7位に入ったが、「KPMG全米女子プロ」「アムンディ・エビアン選手権」、そしてこの全英と、直近3試合は予選落ちとなった。

「最後のメジャーだったので通りたかった。(悔しさは)めっちゃデカい。(全米で)7位になってもめっちゃ悔しかったし、残りも予選を通れなかった。大きいところで結果を残せないのは実力がない。(平場の)1個1個の試合の結果も、内容も、悔しさの残る試合が多い」

CMEグローブ・ポイントランキングは、大会開幕前の88位から下がる可能性が大きい。秋のアジアシリーズの出場権獲得はもちろん、来季のシード権を得るためにも、上位で4日間を戦ってポイントが欲しい。

「切り替えには時間がかかるかもしれないけれど…。ちょっと頑張らないと、シードも取れない。これからの試合は、悔しさを減らすというか、少なめにしたい」。米4年目のシーズンも折り返し地点を越え、まだ踏ん張りどころは続く。イングランドのロイヤルリザム&セントアンズGCで行われる1年後の全英は、笑顔で迎え、笑顔で終わりたい。(文・笠井あかり)

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