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「アメリカは楽しかった」 勝みなみは優勝&最終戦届かずも充実感、シード確定でリベンジの来季へ

厳しかった1年間が終わった。渋野日向子が今季最後のラウンドを終えて、シード落ちが決定。苦しかった胸の内を明かした。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2023年11月13日 07時40分

<ザ・アニカ・ドリブンbyゲインブリッジatペリカン 最終日◇12日◇ペリカンGC(米フロリダ州)◇6349ヤード・パー70>

首位と6打差から出た勝みなみは追い上げならず4バーディ・3ボギーの1アンダー止まり。トータル13アンダー・7位タイで優勝と次週の最終戦進出を逃したが、笑顔で1年間を締めた。難関の最終ホールでバーディを奪い、グリーンから降りてきた表情には充実感がみなぎった。

笑顔で最終戦を終えた勝みなみのインタビューを現地からお届け!【動画】

「目の前のことだけをやって」と、優勝は意識せずにスタート。途中までは上位に食い下がったが、10番、15番のボギーで後退。年間ポイントランキングで上位60位以内に入れば次週の参戦も決まる大事な戦いでも、やるべきことは変わらなかった。

苦戦が続いた序盤、中盤を経て、ようやく自身最終戦でつかんだものがあった。「はじめてかもしれない」と、4日間通してショットで重心を低くするという点だけを貫き、連日のアンダーパー。試行錯誤を重ねてきた時期は決してムダではなかった。「あと5試合くらい前に見つかったら気持ち的にも楽だったけど(笑)」と、最後の最後で見つかった感触には苦笑いを浮かべるが、ルーキーイヤーでもがき続けたからこその発見だった。

「最初は不安がありました」とシーズンイン当初を振り返る。ところが来てみれば、「アメリカは楽しかった」と食事などの生活面でも楽しむことができた。ゴルフ面では現在地、成長の必要性、不足部分も感じ続けたが、すべての経験を前向きに捉えるうちに、米ツアーのおもしろさは増していく。

「いろんな打ち方をできるし、攻め方もこっちのほうがいっぱいできる。ゲーム感覚でいける感じがすごくあっておもしろい」。多彩な技を覚え、実戦で試す。それの繰り返しが実を結んだ最後の戦い。毎週のように移動や芝の違いに直面し、ひたむきに挑んできた結果が、シーズン最終戦で結集したことが何よりうれしい。

米大陸にとどまらず欧州、アジアと飛び回り、最後は米本土で優勝争い。「今年は60点くらいだけど、今週のプレーは85点か90点」。ようやくたどり着いた合格点。「来年は優勝している姿を見せたい」ときっぱり。フロリダの強い日差しに照らされた表情は満足感にあふれていた。(文・高桑均)

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