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真っ暗朝練では「ボールがまったく見えない…」 デビュー戦の西郷真央が驚いた“米国の洗礼”の数々

米国女子ツアーの第1ラウンドが終了。本格デビュー戦の西郷真央は米国の“洗礼”を浴びた。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2024年1月26日 09時05分

初戦ということもあり、どの時点から計測されているのかも把握できない。「日本よりも早くペナルティがきて、いつも以上にバタバタしてしまいました。もったいなかったですね」。その動揺が、通達直後の3番、さらに4番の連続ボギーを誘発してしまった。

ただ、そのなかで奪った2つのバーディは、あす以降につながるものになった。記念すべき初バーディが生まれたのは、379ヤードの前半18番。ここはグリーン手前、290ヤード付近にコースを横断するクリークがあるのだが、ティショットでその近くまで運ぶ、本人も目を丸くするビッグドライブを繰り出した。残り89ヤードの2打目を1メートルにつけると、拍手と歓声がギャラリーからあがる。これを沈め、ホッとしたような笑顔を浮かべた。

さらに後半の6番パー5では、強いアゲンストが吹くなか、ピンまで残り229ヤードのセカンドで5番ウッドを強振。「レイアップしてる場合じゃない。かなり振りちぎりました」という強気をツーオンにつなげ、3メートルにつくイーグルチャンスになった。続くパットは外したものの、楽々のバーディで1つスコアを戻した。

実は開幕前にも、今後どうするかを考えないといけない問題が発生していた。「移動でパターのロフトとライ角が、すごくずれていました。ロフトは2度立って、ライ角も1度変わっていた。調整はしたけど、やっぱりしっくりこない。日本では同じ人に調整してもらっていたけど、人によって曲げ方も違うんですかね」。今後の課題がいくつも浮き彫りになるデビュー戦となっている。

そんな苦しい状況でも「ウェッジは何パターンも準備していたし、練習もやってきたつもり。生かせたと思います」と、粘り強くパーを拾うゴルフも何度も見せた。結果的に初日は2オーバー・73位タイだが、もっと崩していてもおかしくない状況を跳ね返した結果ともいえる。

「予選を通過するためのマネジメントをしたい。攻めたところでバーディが獲れたことをあすにつなげていきたいですね」。もう少し落ち着いたプレーができそうな2日目は、“ビックリ”するようなスコアでリーダーボードを駆け上がりたい。(文・間宮輝憲)

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