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「笑うしかないショットが多かった」 渋野日向子は“強気のパット”で耐えて2アンダー

日本勢21人が出場するメジャー大会「全米女子オープン」が開幕。昨年大会で2位になった渋野日向子は、2アンダーで初日を終えた。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年5月30日 05時00分

<全米女子オープン 初日◇29日◇エリン・ヒルズGC(ウィスコンシン州)◇6829ヤード・パー72>

昨年大会を2位で終えた渋野日向子が、今年も“女子ゴルファー世界一決定戦”で快進撃を予感させる初日を過ごした。6バーディ・4ボギーの「70」。2アンダーでホールアウトし、ラウンド終了時点で6位タイにつける活躍ぶりだ。

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ラウンド後には大会を中継したU-NEXTのインタビューで、「このスコアで回れるとはあまり思ってなかったし、今でもこのショット力でこのスコアはなんでかなと。ラッキーなパットが多かった。前半にパー5で2個(バーディが)取れたし、3パットも2個あったけどなんとか耐えられた」と一日を振り返った。

2019年の「AIG女子オープン」女王は、その翌年に同大会を制したソフィア・ポポフ(ドイツ)、さらに21年の同大会覇者アンナ・ノルドクビスト(スウェーデン)との“全英覇者組”のひとりとして、スタートした。しかし、10番は下りのロングパットが残り、3パットのボギーに。だが、直後にバウンスバックを決めると、これで目が覚めたかのようにラッシュの時間に突入する。

13番パー3、14番パー5では、それぞれ6メートルほどのパットをねじ込み連続バーディ。さらに18番でも、2打目をバンカーに入れたものの、それを1ピンほどの位置に寄せ、スコアを伸ばした。グリーン周りからはギャラリーからの『グッドショット』の声と拍手も起こった。

ただ1番でボギーを叩いた後半は、一転、ガマンの展開に。3番では5メートルから、カップの奥で勢いよく跳ね返って決まる強気の“壁ドンパット”も披露。さらに4番でもチャンスをものにした。ただ5番では、ティショットがダフってしまい、左のロープ外のラフへ飛び込んだ。

やはりここは、「200ヤードも飛ばないショットが出てボロボロ。その前から怪しいのはあったけど、ここで出たのがショック。ボギーで済みましたけど、次(6番)のボギーはもったいなかった」と、ティショットを曲げ、右のバンカーに入りボギーになった6番とともに悔やむ場面だ。

それでも左ラフにティショットを打ち込んだ7番パー5や、一度はグリーンに着弾しながら下り傾斜で外まで戻された9番パー3のピンチなどを粘り強くしのいでいく。「笑うしかないショットが多かった」と言いながらも、このスコアであがれたのは、「パッティングが、なんとか1~1.5メートルのが入って、パーやボギーで済んだ」ことが大きい。

「最初の3パットも4パットに近い3パット。『またやるか』と思ったけど、しっかり打てていたから深くは考えてなかった。比較的パットが打てている」。このあたりは、2日目以降も自信につながりそうだ。

今季はここまでの最高位が4月の「シェブロン選手権」の44位にとどまり、CMEポイントランキングでも120位に低迷する苦しい序盤戦を過ごしてきた。しかし、昨年も苦境のなかこの大会で2位になり、続くメジャーの「KPMG全米女子プロ選手権」の7位にもつなげた。「あしたはまたコンディションが違うかもしれないし、切り替えて、整えます」。ショットの修正を施し、再び躍進の4日間にしたい。

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