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「イラっときた」ミスから強気の“壁ドン”パットも 渋野日向子が終盤2バーディでナイスカムバック

「イラっときた」ミスから強気の“壁ドン”パットも 渋野日向子が終盤2バーディでナイスカムバック

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2022年10月29日 17時15分

後半に入るとパッティングも“強気”に ディフェンディング大会での予選通過に胸をなでおろした
後半に入るとパッティングも“強気”に ディフェンディング大会での予選通過に胸をなでおろした (撮影:米山聡明)
樋口久子 三菱電機レディス 2日目◇29日◇武蔵丘ゴルフコース(埼玉県)◇6650ヤード・パー72>

前年覇者として5カ月ぶりに臨んだ国内ツアー戦。2オーバーで終えた初日のラウンド後、「あすのまくりが必要」と話していた渋野日向子が意地を見せた。トータル3オーバーと予選落ちの危機に瀕していた終盤6番から、2つのバーディを奪いカムバック。28位タイで決勝ラウンドにたどり着いた。

後輩アマたちと楽しそうなシブコ【写真】

「バーディのあとのボギーが…。きのうもだし、きょうも前半にやってしまった」。裏街道からのスタート。その最初の10番で、アプローチから寄らず入らずのボギーを叩くと、この言葉通り一進一退の展開が続いた。15番パー3でピン奥2.5メートルからのバーディパットを沈め笑顔を見せたが、続く16番パー5でバンカーからの4打目を5メートルと寄せきれずボギーとし、すぐにその表情が曇る。 「あまりいい内容とは思えない。ミスも多かったし嫌な感じだった」となかなか波に乗れない。

チャンスホールの1番パー5ではバーディを奪い、トータル2オーバーに。しかし、その状況で渋野が「イラっときた」と振り返った5番を迎える。この怒りの根源は、残り132ヤードから7番アイアンで打ったセカンドショット。これが右に出ると、ラフからグリーン脇のバンカーにこぼれ落ちた。さらに拍車をかけるように、1.5メートルまで寄せながらパーパットを外す。ギャラリーからもため息がもれた。

しかし、そんなため息をかき消すような見せ場を、ここから作った。直後の6番では、下り2メートルのパットを打ち切る“壁ドン”パットで1つ戻した。ここでは、「上りのラインから、下りの返しのパットを残したくないという怖さもあって、なかなか打ち切れていなかった」とショートする場面も目立った2日間がウソのような強気が顔をのぞかせた。さらに2年前にホールインワンを奪った8番パー3では、7メートルをねじ込む。「1オーバーなら(予選通過は)大丈夫かな」と意識したこのホールで、今度は大歓声を引き出した。

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