<ニチレイレディス 初日◇19日◇袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県)◇6590ヤード・パー72>
プロ10年目の28歳・吉川桃にとって袖ヶ浦は昨年、“一発逆転”をかなえた場所だ。「なぜでしょう…。狙いづらいとかはなくて、コースは嫌いじゃないです」。フェアウェイの左右を木が囲み、2グリーン特有で小さいグリーン。それでも今年も狙いどころをしっかりと定め、自信を持ってスイングできている。
昨年は今大会がシーズン2試合目だった。トータル5アンダー・10位タイで終えて、わずか“二発”でリランキングを突破した。夏場の出場権を手中に収めると、結果、最終戦までレギュラーツアーを戦い抜くことにつなげた。
今季はQTランキング32位で、前半戦フル出場権を獲得。休まずにここまで13試合に出場したが、予選落ちの文字が目立ってメルセデス・ランキングは109位、リランキングも59位。「ここまでは0点です。1点もあげられない」という厳しい評価で、苦しい立場に追い込まれている。
そのなかで、このラストマッチで好発進。「あまりフィーリングが良くないけど、なんとかスコアをまとめられた。2打目でグリーンに乗せられるように頑張っていました」と5バーディ・3ボギーの「69」で3アンダー・11位タイ発進。逆転でのリランキング突破に向けて、好位置につけた。
それでも、「結果的にはすごく良いと思うけれど、あしたも引き続きいいプレーをするためには、練習が必要」と気を引き締める。「去年がどうだったというのはあまりないです」と冷静さを忘れないが、チャンスを生み出したことは間違いない。
「あとはやるだけ。いいプレーができるように頑張る、という気持ちでした」。感情を表に大きく出すタイプではないが、このラストマッチで結果を残して夏以降の試合につなげる青写真は、しっかりと描いている。(文・笠井あかり)
