<~全英への道~ミズノオープン 最終日◇31日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇7480ヤード・パー72>
2位に1打差の単独首位から出たショーン・ノリス(南アフリカ)が、7バーディ・ボギーなしの「65」で回り、トーナメント記録を更新するトータル24アンダーで後続に5打差をつけて逃げ切り優勝。国内ツアー9勝目を挙げて、海外メジャー「全英オープン」の出場権も獲得した。2016年から日本に参戦し、長尺使いとして有名なノリスの優勝セッティングを取材した。
最終日を単独首位で迎えたら5戦5勝と負けなしだ。「3人兄弟ということで、そういうところで鍛えられた部分がある。とにかくリードしたら勝つという気持ちでやっています。きょうは誰も近づけたくなかったから、スタート前は『7打差で絶対勝つ』と思っていました」。身長188センチ、体重100キロの大きな体に強い気持ちが圧勝劇を生んだ。
キャディバッグを覗くと、契約はドライバーのみだが、キャロウェイ製の新しいモデルがずらりと並ぶ。ドライバーと3番ウッドは『キャロウェイ QUANTUM ◆◆◆』を選んでいる。
4番からのアイアンは2026年モデルの『Xフォージド』を使用しているが、その上の3番アイアンは見慣れないモデルで『APEX TC Ti』と刻印されている。「2番アイアン寄りになるクラブで、ティショットで使うこともある、飛距離的にはフェアウェイから打つと230ヤードぐらいですけど、ティショットだと240~245ヤードぐらい行きます」と、APEXシリーズのやさしく飛ばせるロングアイアンといったところか。
50度、54度、60度の3本のウェッジは2022年モデルで、フェース面だけノーメッキの『JAWS RAW』を好んでいる。もともとアプローチに苦手意識があり、グリーンの外からでもパターの使用頻度は高かったが、「この1年取り組んでいることがうまくいっている」とクロスハンドで握ることで、ウェッジショットも自信を持って上手く打てるようになったという。
そして優勝に最も貢献したというのが、やはりパターだ。4日間の平均パット数(パーオンホール)は「1.5370」で全体1位を記録。多くのチャンスをモノにした。5年以上は使い続けるマレット型の『WORKS CRUISER V-LINE』で、45.5インチの長尺。「ロングパットがもともと得意じゃなかったので、それで長尺パターを使い始めた。体の使い方とか、すごくよかったので、それで結果的に入るようになりました」。苦手だったパットが、道具を替えてストロングポイントに変わった。
日本参戦11年目のノリスは44歳。40歳を過ぎてから、これで3勝目となった。「一番人生を楽しんでいる。健康にも気をつけて、家族のためにそうしている。とにかく自分の人生を楽しむことを心掛けている」というのが不惑を過ぎてからの強さのヒミツようだ。
ただ、「白いボールが見えなくなってきたので、6週間ぐらい前から黄色いボールを使っています(笑)」と、昨年からボールのカラーをチェンジ。シニアツアーにいけば3割以上の選手が黄色いボールを使用しているが、視認性の高いボールにしたことも今回の優勝につながったといえるだろう。
【ショーン・ノリスのセッティング】
1W:キャロウェイ QUANTUM ◆◆◆(8.5度/テンセイプロ ホワイト 1K 60TX)
3W:キャロウェイ QUANTUM ◆◆◆(15度/テンセイプロ ホワイト 1K 70TX)
3I:キャロウェイ APEX TC Ti プロトタイプ(テンセイプロ 1K ハイブリッド 90TX)
4I~PW:キャロウェイ Xフォージド(DG120 X100)※2026年モデル
50,54,60度:キャロウェイ JAWS RAW(DG120 X100)
PT:オデッセイWORKS CRUISER V-LINE
BALL:タイトリストPro V1x(イエロー)
