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初Vならず…悔しさは「8割ぐらい」 阿久津未来也が初の最終日最終組で得たモチベーション

初の最終日最終組で敗戦も、充実の戦いを見せた阿久津未来也。

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2024年8月11日 18時28分

阿久津未来也(右)が勝利した米澤蓮を称える 初の最終日最終組では多くのものを得た
阿久津未来也(右)が勝利した米澤蓮を称える 初の最終日最終組では多くのものを得た (撮影:上山敬太)

<横浜ミナトChampionship 〜Fujiki Centennial〜最終日◇11日◇横浜カントリークラブ(神奈川県)◇7207ヤード・パー71>

『阿久津くん頑張ってね!』。ギャラリーから声援を受けながら、単独トップの位置でスタートした阿久津未来也(みきや)。プロ8年目にして初の最終日最終組で、前日は緊張が止まらなかった。

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そしていざ最終日を迎えると、「朝一はやっぱり緊張はしていたんですけど、思っていたよりも普通な感じでいけたかなとは思いますね。アドレナリンが出て、距離が合わないみたいなのもそこまでなかった」と落ち着いた状態のなかパーで滑り出した。

2番でバーディを先行させるも、「流れに乗れそうなところで、なかなか決めきれなくて」と前半はパーを並べスコアを1つ伸ばすにとどまりハーフターン。途中の6番では2位スタートの米澤蓮に逆転されていた。後半11番で米澤に追いつき、14番ではともにバーディ。そこからは米澤のエンジンがさらにかかり、2打差で最終18番パー3へ。そこで3パットのボギーを喫し、初優勝を逃す。

「悔しさは100パーセントまでいかないですけど、8割ぐらいですかね」。残りの2割は「アンダーパーで回れたところ」と緊張をした初の最終日最終組での18ホールでスコアを崩さなかったことを評価する。「ちょっと安全に行ったのが米澤選手にさされちゃったのかな」。“スコアを落としたくない”という気持ちから守りにいったプレースタイルが敗れた原因だと話す。

この悔しい気持ちをバネに、リベンジを図る。「次は追う立場かもしれないし、また追われる立場かもしれないし。そのときに優勝して、この『横浜の4日目が生きたな』と次は言いたい」と気持ちはすでに前を向く。「本当に自分のなかで結構やりきれた4日間だった。来年のシード権もとりあえずはこれで確保できたので、後半戦あと11試合かな。JT(最終戦)に向けてしっかり頑張りたいなと思います」と意気込んだ。

阿久津の組には多くのギャラリーが18ホールをともに歩き、最終ホールで阿久津がパーパットを外した瞬間も悔しいリアクションがあふれ、『ナイストライ!』の声がかかった。「最後のアナウンスのときも、なんか僕のときだけ1番歓声が大きかったよなって自分でもちょっと思っていた」。スタートからホールアウトまでたくさんの援軍からパワーをもらった1日。次こそは優勝で大歓声を浴びてみせる。(文・高木彩音)

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