吉田優利|低いトップからインに下ろして強烈ドロー
3月に開催された「Vポイント×SMBCレディス」で優勝し、米ツアーでも活躍する吉田選手。河本選手と同様にレイドオフのトップからクラブを立てながらダウンスイングしていますが、吉田選手はドローヒッター。2人の違いはトップの手元の位置とスイング軌道にあります。
吉田選手はトップが低く、インサイド軌道が強い。トップが低くなると、クラブが立つ度合いが小さくなり、インサイド・アウト軌道になるので、出球はセンターから右方向になりやすい。また、ダウンスイングで胸の面を右に向け続けているので、インサイドからの軌道が強くなり、ドローを打てるのです。
ダウンスイングでもう1つ注目してほしいのが、思い切ってダウンスイング以降で腰を切って回している点。腰を切ると軸が右に倒れてあおり打ちになりやすい。しかし、吉田選手は体幹が強いですし、クラブをプレーンに乗せる動きが上手い。クラブが寝て振り遅れる要素がないからこそ、腰を切ってスピードを上げられます。キレのいいスイングで終盤戦のプレーにも期待です。
