都玲華|胸の面を残して沈みながらインから下ろす
ルーキーながらも飛距離を武器に優勝争いに顔を見せている都玲華選手は、手元の高いレイドオフでインサイドからの軌道が強い。同じレイドオフに上げる河本選手に似たトップで、ダウンは吉田選手のように胸の面を残し、しっかりとインサイドからクラブを入れてきます。
ダウンスイングでは、胸の面を残すと同時に、ヒザが深く曲がっていて体が沈み込んでいます。下方向へ強く力を使っているので、タメができて飛距離につながっています。
フェースをクローズに使っているのも印象的です。バックスイングから、トップ、ダウン、インパクト、フォローと終始フェースが開くことはありません。ロフトも立っているので強いボールが打てていると思います。フェースを開いて閉じるとコントロールしづらい最新の大型ヘッドとの相性が良く、フォローでヘッドが低く長く出ているのも、安定したショットにつながっていると思います。
■解説:平尾貴幸
日本大学ゴルフ部出身。10歳から本格的にゴルフを始め、25歳からインストラクターに。ジュニアやアマチュア、プロゴルファーまで、機能解剖学をもとにトレーナーと連携したレッスンが人気。ティーチングプロA級取得。
