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PGA選手のアプローチは手前から滑らせない!? 「左足下がり」の構えを作ってボールに直接コンタクト!

春日井カントリークラブの研修生、兼松亜衣はアプローチに悩みを抱えている。そんな兼松が『タイトリスト ボーケイウェッジコーチ』の肩書きを持つアプローチ専門コーチ、永井直樹のレッスンを体験。手前からバンスを滑らせずに、直接ボールにコンタクトする左足下がりのアドレスとは?

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年8月19日 07時45分

2023年の米ツアー年間王者、ビクトル・ホブランが実践するアプローチはヘッドを手前から滑らせない!?
2023年の米ツアー年間王者、ビクトル・ホブランが実践するアプローチはヘッドを手前から滑らせない!? (撮影:田中宏幸)
ビクトル・ホブランはアプローチの打ち方を変えてから大躍進を遂げた

ビクトル・ホブランはアプローチの打ち方を変えてから大躍進を遂げた (撮影:GettyImages)

春日井カントリークラブの研修生、兼松亜衣はアプローチに悩みを抱えている。そんな兼松が『タイトリスト ボーケイウェッジコーチ』の肩書きを持つアプローチ専門コーチ、永井直樹のレッスンを体験。手前からバンスを滑らせずに、直接ボールにコンタクトする左足下がりのアドレスとは?

【写真】“左足下がり”の構えで劇的変化! ビフォーアフターでスイング比較

◇ ◇ ◇

【兼松】アプローチが苦手で、試合とかテストで緊張すると、打ち方が本当に分からなくなるんです。最近は怖いのでPWでパターみたいに打っています。

【永井】では、58度のウェッジで打つときはどんなミスが出やすいですか?

【兼松】ポッコンみたいにすくっちゃって、全然飛ばなかったり、低く出ることもありますね。

【永井】いろんな状況から見させてもらって、ライが悪いときにPWを持ちたくなるのはザックリを予期しているんだと思います。兼松さんはヘッドの最下点がボールの手前にきている。それだけならバンスが滑ってくれるけど、右ヒザが前に出て少し手元が浮くと、ウェッジの刃の鋭利な部分が出て、ザックリするんです。

レッスン前のアプローチ(20ヤード)の構え。スタンスはややオープン。右肩を下げて構えるため、肩のラインが右を向いていた
レッスン前は右肩が下がったアドレスで、ややハンドファーストに構える。インパクトでは右ワキ腹が縮むため、ボールの手前にヘッドの最下点がくる。ライがいいときはバンスが滑ってボールを拾うことができるが、芝が薄いときにはザックリのミスが出やすい
レッスン前は右肩が下がったアドレスで、ややハンドファーストに構える。インパクトでは右ワキ腹が縮むため、ボールの手前にヘッドの最下点がくる。ライがいいときはバンスが滑ってボールを拾うことができるが、芝が薄いときにはザックリのミスが出やすい
レッスン前は右肩が下がったアドレスで、ややハンドファーストに構える。インパクトでは右ワキ腹が縮むため、ボールの手前にヘッドの最下点がくる。ライがいいときはバンスが滑ってボールを拾うことができるが、芝が薄いときにはザックリのミスが出やすい
レッスン前は右肩が下がったアドレスで、ややハンドファーストに構える。インパクトでは右ワキ腹が縮むため、ボールの手前にヘッドの最下点がくる。ライがいいときはバンスが滑ってボールを拾うことができるが、芝が薄いときにはザックリのミスが出やすい
レッスン前は右肩が下がったアドレスで、ややハンドファーストに構える。インパクトでは右ワキ腹が縮むため、ボールの手前にヘッドの最下点がくる。ライがいいときはバンスが滑ってボールを拾うことができるが、芝が薄いときにはザックリのミスが出やすい
レッスン前は右肩が下がったアドレスで、ややハンドファーストに構える。インパクトでは右ワキ腹が縮むため、ボールの手前にヘッドの最下点がくる。ライがいいときはバンスが滑ってボールを拾うことができるが、芝が薄いときにはザックリのミスが出やすい
レッスン前は右肩が下がったアドレスで、ややハンドファーストに構える。インパクトでは右ワキ腹が縮むため、ボールの手前にヘッドの最下点がくる。ライがいいときはバンスが滑ってボールを拾うことができるが、芝が薄いときにはザックリのミスが出やすい
レッスン前は右肩が下がったアドレスで、ややハンドファーストに構える。インパクトでは右ワキ腹が縮むため、ボールの手前にヘッドの最下点がくる。ライがいいときはバンスが滑ってボールを拾うことができるが、芝が薄いときにはザックリのミスが出やすい
レッスン前は右肩が下がったアドレスで、ややハンドファーストに構える。インパクトでは右ワキ腹が縮むため、ボールの手前にヘッドの最下点がくる。ライがいいときはバンスが滑ってボールを拾うことができるが、芝が薄いときにはザックリのミスが出やすい
レッスン前は右肩が下がったアドレスで、ややハンドファーストに構える。インパクトでは右ワキ腹が縮むため、ボールの手前にヘッドの最下点がくる。ライがいいときはバンスが滑ってボールを拾うことができるが、芝が薄いときにはザックリのミスが出やすい
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レッスン前のアプローチ(20ヤード)の構え。スタンスはややオープン。右肩を下げて構えるため、肩のラインが右を向いていた (撮影:田中宏幸)
左ヒジと左ヒザを少し曲げて右ヒザを伸ばし、左足下がりのアドレスを作る。スタンスはスクエアで、肩のラインは少し左を向く
レッスン後はハンドファーストを強めて右肩を高くし、自分で左足下がりの構えを作る。そのハンドファーストの形と左足体重をキープしたまま、左を向いた肩のラインに沿って、カットに振っていく。下半身は回さず右ワキ腹を伸ばしたまま肩のターンで打つ
レッスン後はハンドファーストを強めて右肩を高くし、自分で左足下がりの構えを作る。そのハンドファーストの形と左足体重をキープしたまま、左を向いた肩のラインに沿って、カットに振っていく。下半身は回さず右ワキ腹を伸ばしたまま肩のターンで打つ
レッスン後はハンドファーストを強めて右肩を高くし、自分で左足下がりの構えを作る。そのハンドファーストの形と左足体重をキープしたまま、左を向いた肩のラインに沿って、カットに振っていく。下半身は回さず右ワキ腹を伸ばしたまま肩のターンで打つ
レッスン後はハンドファーストを強めて右肩を高くし、自分で左足下がりの構えを作る。そのハンドファーストの形と左足体重をキープしたまま、左を向いた肩のラインに沿って、カットに振っていく。下半身は回さず右ワキ腹を伸ばしたまま肩のターンで打つ
レッスン後はハンドファーストを強めて右肩を高くし、自分で左足下がりの構えを作る。そのハンドファーストの形と左足体重をキープしたまま、左を向いた肩のラインに沿って、カットに振っていく。下半身は回さず右ワキ腹を伸ばしたまま肩のターンで打つ
レッスン後はハンドファーストを強めて右肩を高くし、自分で左足下がりの構えを作る。そのハンドファーストの形と左足体重をキープしたまま、左を向いた肩のラインに沿って、カットに振っていく。下半身は回さず右ワキ腹を伸ばしたまま肩のターンで打つ
レッスン後はハンドファーストを強めて右肩を高くし、自分で左足下がりの構えを作る。そのハンドファーストの形と左足体重をキープしたまま、左を向いた肩のラインに沿って、カットに振っていく。下半身は回さず右ワキ腹を伸ばしたまま肩のターンで打つ
レッスン後はハンドファーストを強めて右肩を高くし、自分で左足下がりの構えを作る。そのハンドファーストの形と左足体重をキープしたまま、左を向いた肩のラインに沿って、カットに振っていく。下半身は回さず右ワキ腹を伸ばしたまま肩のターンで打つ
レッスン後はハンドファーストを強めて右肩を高くし、自分で左足下がりの構えを作る。そのハンドファーストの形と左足体重をキープしたまま、左を向いた肩のラインに沿って、カットに振っていく。下半身は回さず右ワキ腹を伸ばしたまま肩のターンで打つ
レッスン後はハンドファーストを強めて右肩を高くし、自分で左足下がりの構えを作る。そのハンドファーストの形と左足体重をキープしたまま、左を向いた肩のラインに沿って、カットに振っていく。下半身は回さず右ワキ腹を伸ばしたまま肩のターンで打つ
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左ヒジと左ヒザを少し曲げて右ヒザを伸ばし、左足下がりのアドレスを作る。スタンスはスクエアで、肩のラインは少し左を向く (撮影:田中宏幸)

【兼松】どうしたらいいですか?

【永井】まずは普通に構えてください。兼松さんは右肩が下がって、肩のラインが右を向いている。そこから左ヒジと左ヒザを少し曲げて、右ヒザを伸ばし、自分で左足下がりのアドレスを作る感じです。さらに、フェースを開いてハンドファーストに構えます。右肩が前に出るから、そのままカットに振って20ヤード打ってみましょう。

【兼松】音が変わりました。打感がすごくいいです。

【永井】ボールには当たっているけど飛ばなくなる。しかも、ボールの手前からヘッドを入れずに、直接ボールを打つのでザックリしにくいんです。これは23年の年間王者に輝いたビクトル・ホブランのコーチ、ジョセフ・マヨが提唱している打ち出し角を30度以下に低く抑え、入射角を強くしてスピンをかけるアプローチで、『ツアーチップ』と呼ばれています。

右肩が下がっていると肩のラインが右を向いて、テークバックではインサイドに上がりやすい。それが右肩を高くすることで肩のラインは左を向き、ヘッドはアウトサイドに上がる
レッスン前はボールの手前でヘッドが地面に当たり、薄いライではザックリ、ラフではヘッドが下を抜けてしまうことも。レッスン後はボールに直接コンタクトするため、ダフらなくなった
ダウンスイングで右ヒザが前に出ると、下ろすスペースがなくなり手元が浮きやすい。試合などの緊張した場面ではミスを誘発する。左足体重キープで下半身を止めて肩のターンで打つと、手元を低く下ろせる
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右肩が下がっていると肩のラインが右を向いて、テークバックではインサイドに上がりやすい。それが右肩を高くすることで肩のラインは左を向き、ヘッドはアウトサイドに上がる (撮影:田中宏幸)
アプローチに悩む兼松亜衣が永井直樹のレッスンを体験

アプローチに悩む兼松亜衣が永井直樹のレッスンを体験 (撮影:田中宏幸)

■永井直樹
ながい・なおき/1996年生まれ、愛知県出身。ツアープロを目指していたが、プロコーチの目澤秀憲に習ったことをきっかけにティーチングの道へ。現在は『タイトリストボーケイウェッジコーチ』として男女ツアー会場でウェッジのレッスンやフィッティングを行っている。

■兼松亜衣
かねまつ・あい/2001年生まれ、愛知県出身。JLPGAプロテスト合格を目指し、マイナビ ネクストヒロインゴルフツアーに参戦しながら、春日井カントリークラブの研修生として腕を磨いている。

◇ ◇ ◇

残り50ヤードのアプローチになると、左足を引いたオープンスタンスで構えるゴルファーは多い。関連記事【ツアープロはスクエアかクローズ? 残り50ヤードでミスする原因は、左足を引いたオープンスタンスだった!】では、オープンスタンスのデメリットについてアプローチ専門コーチの永井直樹が解説している。

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