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ツアープロはスクエアかクローズ? 残り50ヤードでミスする原因は、左足を引いたオープンスタンスだった!

フルショットでは大きい残り50ヤードのアプローチになると、左足を引いたオープンスタンスで構えるゴルファーは多い。しもしかしたら、それが50ヤードでミスを連発する原因かもしれない。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年8月13日 07時45分

残り50ヤードのアプローチでは、石川遼と杉浦悠太はほぼスクエア、河本力は少しクローズに構えている
残り50ヤードのアプローチでは、石川遼と杉浦悠太はほぼスクエア、河本力は少しクローズに構えている (撮影:上山敬太)
「僕の自然な構えはスクエアか若干のオープン。コロがしたいときは、体を回してヘッドを走らせて強い球を打ちたいので、オープンスタンスで構えます」
「オープンスタンスで構えると上体が右に倒れやすい。左にいたまま振りたいので、クローズに構えます。その方が打ち出し角が変わらずタテ距離が安定します」
「僕は全部真っすぐ。アプローチがあまり上手くいかない時期があって、プロになったときくらいから、短い距離でも50ヤードもオープンにしなくなりました」
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「僕の自然な構えはスクエアか若干のオープン。コロがしたいときは、体を回してヘッドを走らせて強い球を打ちたいので、オープンスタンスで構えます」 (撮影:上山敬太)

フルショットでは大きい残り50ヤードのアプローチになると、左足を引いたオープンスタンスで構えるゴルファーは多い。しかし、ツアープロのアドレスを見てみると、石川遼も河本力も杉浦悠太もオープンに構えていなかった。もしかしたら、オープンスタンスが50ヤード以内でミスを連発する原因かもしれない。アプローチ専門コーチの永井直樹が解説する。

【連続写真】クローズだから右に倒れない 河本力の50ヤードのアプローチ

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50ヤードのウェッジショットで、オープンスタンスに立つこと自体は問題ありません。でも左足を引いてカカトのラインが揃っていないオープンスタンスはいくつか問題が出てきます。

1つはフェースを開いているように感じてしまうこと。すると、インパクトでは閉じる動きが入って引っかけやすくなります。もう1つは前側にある右足に重心がかかりやすくなること。あおり打ちでトップもダフリも両方出てしまいます。

左足を引いたオープンスタンスは、ダウンスイングで右ヒザが前に出て邪魔になるため、手元が浮いてヘッドがボールの手前に落ちてしまう。また前に右足に体重がかかりやすく、あおり打ちの原因にもなる
左ツマ先を開くオープンスタンスなら、左足に体重をかけやすく、インパクトで右ヒザが前に出ない。手元を低く下ろすことができる
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左足を引いたオープンスタンスは、ダウンスイングで右ヒザが前に出て邪魔になるため、手元が浮いてヘッドがボールの手前に落ちてしまう。また前に右足に体重がかかりやすく、あおり打ちの原因にもなる (撮影:田中宏幸)

また、ダウンスイングでは右ヒザが前に出て手の行き場がなくなり、手元が浮いてヘッドが早く地面に当たってしまうことも。もちろん、わざとダフらせたいときなら話は別ですが、ハンドファーストでダウンブローに打っていくなら、左足を引くオープンスタンスはオススメしません。実際、PGAツアーではバンカーであっても、オープンに構える選手は少なくなりました。

オープンスタンスに構えるなら、左カカトの位置は動かさずに、ツマ先だけを開いてください。そうすれば左足体重でハンドファーストにボールを打っていくことができます。

永井直樹
ながい・なおき/1996年生まれ、愛知県出身。ツアープロを目指していたが、プロコーチの目澤秀憲に習ったことをきっかけにティーチングの道へ。現在は『タイトリストボーケイウェッジコーチ』として男女ツアー会場でウェッジのレッスンやフィッティングを行っている。

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『アプローチの神』や『ウェッジの天才』と呼ばれる伊澤秀憲にスピンアプローチの打ち方を聞くと、握り方が大事だという。関連記事の【“アプローチの神” 伊澤秀憲が女子プロの卵に伝授 フックグリップで握るだけでスピンがかかる!】をチェックしよう。

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