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「今思い返すといい経験」 識西諭里が“生かす”欧州転戦の日々

JLPGA最終プロテストに挑む選手たち。識西諭里は欧州転戦の経験を生かして今年こそ合格を勝ち取る。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2024年10月29日 10時00分

識西諭里は6回目の最終プロテスト挑戦
識西諭里は6回目の最終プロテスト挑戦 (撮影:福田文平)

<JLPGA最終プロテスト 事前情報◇28日◇大洗ゴルフ倶楽部(茨城県)◇6602ヤード・パー72>

昨年、欧州ツアーでフルシーズンを過ごした27歳の識西諭里は、9度目のプロテストで合格を目指していく。今年は「ヨーロッパよりもテスト優先でやってきました」という考えもあり、同ツアーへの出場は5月に行われた4試合(うち棄権1)にとどめてきた。

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そう考えたのには理由がある。「スケジュール管理は気をつけようと思いました」。1年前、欧州ツアーでの試合に出場しながらプロテストを受けたが、10月に行われた2次予選で腰痛を発症。ゴルフ人生で初めての棄権という選択を、大事な試合でしないといけなくなった。そんな苦い経験もあり、今年はしっかりとテストに照準を合わせ、日程も含め調整を行ってきたというわけだ。

「日本のよさを感じながら過ごしてきました。以前よりもさらに“日本ツアーに出たい”という気持ちが強くなってます」。心身ともに充実したなか、佐賀での1次予選をトップで通過。茨城で出場した2次予選も27位になり、2年ぶりとなる最終テスト進出を決めた。

2年前の最終プロテスト会場は、今年と同じ大洗だった。「難しいので、必死にやるだけ。決めたことを全力でやり切りたい」。その時の強風のなかでのラウンド経験も、今年につなげたい。

「去年はいっぱいいっぱいで、その場に対応することに必死。でも今思い返すといい経験だったと言えるくらいにはなってきました」。毎週、自力で欧州内外を移動しながら、国によって異なるコースの雰囲気や、慣れない芝に悪戦苦闘しながら戦い抜いた日々から得たものはやはり多い。最終プロテスト進出は、今年が6度目。“あと一歩”を、しっかりと乗り越えたい。(文・間宮輝憲)

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