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竹田麗央が見せた“切り替え”能力 涙の夜を越えてバウンスバック「もう終わったことなので」

竹田麗央が夜をまたいでバウンスバック。“切り替え力”で優勝争いに名乗り出た。

所属 ALBA Net編集部
齊藤 啓介 / Keisuke Saito

配信日時:2025年6月1日 12時00分

<全米女子オープン 3日目◇31日◇エリン・ヒルズGC(ウィスコンシン州)◇6829ヤード・パー72>

2日目の最終18番で痛恨のダブルボギーを喫し、悔しさのあまり涙を浮かべた竹田麗央。そのうっぷんを晴らすかのようなラウンドで、優勝争いに名乗りを上げた。

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「もう終わったことなので、切り替えて。残り2日間。まだあと半分ある、っていう感じのことを言われました」

母とキャディの言葉に支えられ、気持ちを切り替えて臨んだラウンド。竹田はそのスタートホールからいきなりイーグルを奪い、夜をまたいで見事なバウンスバックを決めた。

「まだ1番ホールでしたし、残りのホールも残っていたので、しっかり最後まで集中しようと思っていました」。浮かれることなく冷静にプレーを続け、その後は2バーディ、2ボギー。スタートで得た“-2”の貯金を生かし、「70」でホールアウトした。

この日はピン位置が非常にシビアで、多くの選手が「難しい」と口をそろえるセッティングに。そんな中、アンダーパーを出したのはわずか9人。竹田の2アンダーは、最終日を見据える上で大きな価値を持つスコアとなった。「やっぱり、決勝ラウンドでいい位置にいるとすごく楽しい」と、最終日に向けて気持ちも高まっている。

ここまで、竹田も含めて日本人選手のメジャー優勝ラッシュが続いている。2019年に渋野日向子がメジャーVを達成した際は、日本勢史上2人目の快挙だったが、それから月日は流れ、もし竹田が今大会を制すれば日本勢6人目となる。

さらに、LPGAツアールーキーとして「全米女子オープン」を制すれば、2019年のイ・ジョンウン6(韓国)以来。ルーキーによるメジャー制覇は、2021年に「シェブロン選手権」を制したパティ・タバタナキット(タイ)以来の快挙だ。

「このコースは本当に最後まで何が起こるかわからない。最終日次第かなとも思うので、しっかり自分のプレーに集中して優勝争いしたい」。首位との差はわずか2打。今季メジャー初戦を制した西郷真央に続き、竹田もメジャーVラッシュの波に乗る。(文・齊藤啓介)

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