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「むっずい!なんじゃそのポコポコ(笑)」 渋野日向子が1カ月半ぶりの米復帰で警戒するメジャーな仕様

渋野日向子が1カ月半ぶりに米国へ戻ってきた。

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2023年6月22日 06時33分

<KPMG全米女子プロゴルフ選手権 事前情報◇21日◇バルタスロールGC ローワーC(米ニュージャージー州)◇6621ヤード・パー71>

ストローク戦でいえば、4月末の「JMイーグル・LA選手権」以来となる米国女子ツアーの大会。渋野日向子が1カ月半ぶりに米本土に戻ってきた。

そんな“復帰”初戦は今季メジャー大会2戦目。ニュージャージー州にある会場のバルタスロールGCはこれまでビッグトーナメントを開催してきたが、渋野によると一筋縄ではいかなそうだ。

「むっずい!」というのがコースの印象。多くの選手がバーディラッシュというより耐えるゴルフを予想するなか、渋野も同じく「(自分に)期待しないでいきたいと思います。期待しすぎてスコアを叩いて『あーっ』ってなるよりは、まだいいかな」と、過度な自信は封印し、謙虚にコースと対峙する。

警戒ポイントはいくつもある。「ラフは長いし、グリーン回りのラフもやっかいですし、グリーンも速いし、アンジュレーションがやばいです。なんじゃそのポコポコは?みたいな」とあらゆる面で苦戦を強いられそうだ。特にグリーンには大きな傾斜に加え“ポコポコ”したマウンドが多数あり、スピードと傾斜に乗せてとなると、かなり難易度が増す。

5月中旬から2週前までは一時帰国し日本ツアー2試合に参戦。ともに予選落ちに終わったが「気持ち的にはすごいプラスな感じで(今大会に)入れたので、いいと思っています。気持ちはゴルフとは別と思っています」と、リフレッシュはできているが、新たに取り組んでいる注目のグリップはまだ仕上がり途中だという。

3週間前から取り入れた10本指をすべてグリップにつけて握るテンフィンガーグリップについては、「結果につながるのは時間がかかると思います」と、まだまだ調整段階で完全習得とはなっていない。それでも、新たな握りが戦力になると実感し、即試し、そしてメジャーにも乗り込んだ。

「かなり緊張感はあります」と久しぶりの大舞台に心躍るとともに、新たな取り組みの効果を見るには絶好の場。「攻めなきゃいけないコースでもないので、期待しないぶん冷静になれると今は思っています」。メジャーになると強さを発揮する渋野。今年もその伝説は健在なのか。まずは新グリップが米ツアー、メジャーでも力を発揮するのか注目するのもおもしろい。(文・高桑均)

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