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トップ5入りで大逆転も「足元を見ないといけない」 西村優菜の心境とQシリーズへの覚悟

西村優菜は逆転での出場権を目指しながらも、しっかりと予選会への準備も進めていく。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2025年11月12日 11時30分

<アニカ・ドリブン by ゲインブリッジ at ペリカン 事前情報◇11日◇ペリカンGC(フロリダ州)◇6349ヤード・パー70>

2週間前の日本ツアー「樋口久子 三菱電機レディス」で、日米通じて1年6カ月ぶりにトップ10に入った西村優菜は、手応えを持ってフロリダにやってきた。「(調子が)だいぶ良くなってきて、ちょっとずつ自信になっている。ショットもうまく打てるようになってきた」。ドライバーショットへの恐怖心を話していた初夏から「徐々に」体勢を立て直し、シーズン“最終戦”を迎える。

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日米共催「TOTOジャパンクラシック」を含むアジアシリーズは出場権が得られず、推薦で日本ツアーに3試合連続で出場した。主戦場は長いお休みとなったが、その間は、自身としっかり向き合う時間に。「この1年間ずーっとやっていることをやり続けて、できるようになってきた。試合を積みながらできることが増えると自信になる」。ショットでは好循環を生み出し、パッティングでは自身でも気づかないほどの繊細な「悪いクセ」を見つけることができた。

「“いまやることはなんなの?”っていう感じはあったけど、それがだいぶ明確になってきた。それを見失わないようにしたい」

現在のポイントランキングは127位。ランク60位までが出られる来週の最終戦「CMEグループ・ツアー選手権」出場は厳しく、現在は来季第1回リシャッフルまでの出場権が得られる『カテゴリー11』入りのため、ランク100位以内に入ることが最大の目標となる。100位以内に入れなければ、来季の出場カテゴリーを上げるために、Qシリーズ(米最終予選会)に出る必要があるからだ。

100位との110.727pt差を逆転するためにはトップ5入りが必要。そう頭の隅に置きつつも、「足元を見ないといけない」と、自身の状況を冷静に把握し説明する。「ツアーのなかでも割とチャンスが少ないコースだと思っている。高い目標を持ちつつ、コースではやることに集中したい。Qスクールに向けて、この状態をキープできたらいいなと思います」。サバイバルへの覚悟はすでに決めている。

日曜日に現地に入り、この2日間でハーフずつをラウンドした。ダウンが必要なほどのフロリダらしからぬ寒さには「完全に裏切られていますね。寒くて体が動いていなくて、コースがめっちゃ長く感じる」と笑うが、コーチと連絡を取り合い、修正もしっかりと進められている。やるべきことをひとつずつ、丁寧にクリアしていけば、納得いく結果は自然とついてくるはずだ。(文・笠井あかり)

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