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「これだけいいゴルフをしても…」 吉田優利に戻ってきたアイアンの精度

日本勢が8人出場している米国女子ツアー「コグニザント・ファウンダーズカップ」の第1ラウンドが行われた。リシャッフルへ後がない吉田優利が2アンダーで滑り出した。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2024年5月10日 09時00分

<コグニザント・ファウンダーズカップ 初日◇9日◇アッパー・モントクレアCC(ニュージャージー州)◇6536ヤード・パー72>

フェアウェイキープは14ホール中9回、パーオンは15回。吉田優利に“らしい”ショットの精度が戻ってきた。「ミスショットもあったけれど、ミスが許容範囲だったり、すぐに修正できたり、こうなっているというのが分かりやすかった。ちょっとずつ、どうしたらイメージ通り打てるかが想像できるようになってきた」。そしてしっかりとスコアにつなげた。

吉田優利のスイングを連続写真で分析!

10番からティオフして、伸ばしたいインコースで稼いだ。11番で8メートルを流し込むと、2オン可能な12番パー5ではグリーンそばからのアプローチを寄せて連続バーディ。「みんなが取ってくるようなホールで取っているだけなので、そこまでラクな感じではなかった」と、その後パーが続いた前半を振り返るが、イメージ通りにアンダーで折り返した。

後半は伸ばしあぐねたが、4バーディ・2ボギーの「70」。2アンダー・36位タイで、今季自己最高位発進を決めた。とはいえ、「これだけいいゴルフをして2アンダーなんだ…という印象。日本は逆で、調子が悪くても4アンダーで回れちゃったとかある。それほどコースが難しいんだなと痛感しています」と、改めて米国のタフさを痛感もする。

それでも、国内女子ツアーで2年連続“リカバリー女王”に輝いた力も発揮した。16番ではティショットを右に曲げてラフから距離がある3打目を残したが、“お先”につけてパーをセーブ。ロングパットがオーバーしてグリーンからこぼれた6番パー3は最小限のボギーに留めた。「ダボを打たないというのが大事」と、そのナイスセーブにうなずく。

リシャッフルまで今週を入れて残り2試合。だが、次戦がウェイティング12番手であることから今大会が吉田にとっての“ラストチャンス”になる。そんな大事な一戦のなか、滑り出しとしてはまずまずだ。「こういうゴルフができたらスコアを作れるという成功体験にもなったし、パーオン率が良かったのでバーディパットを打つ回数も多かった」と、スコアメークの方法が徐々に見えてきた。あとはそれを実現させて成績につなげていきたい。

あすは寒く、雨が降る予報になっている。「これからまた調整したい。あしたは寒いゴルフで長いクラブが必要になってくるので、そこを重点的に練習しようかと思います」。好感触だったこの日のショットを体に染み込ませながら、2日目に備える。(文・笠井あかり)

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