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米国に“帰ってきた”西村優菜 「記憶に残っている一試合」でつかみたいきっかけ

オープンウィークを挟み、米国女子ツアーは9日(木)から「コグニザント・ファウンダーズカップ」が開催。西村優菜にとってここは記憶に残る一戦だ。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2024年5月8日 07時56分

<コグニザント・ファウンダーズカップ 事前情報◇7日◇アッパー・モントクレアCC(ニュージャージー州)◇6536ヤード・パー72>

1年前の今大会、西村優菜はリシャッフル(出場優先順位の見直し)をかけた状況のさなかにいた。ボーダーラインの80位をわずかに上回って迎えると、4日間を戦い抜いて無事に突破。そして後半戦にもフルで出場し、シード権獲得につなげた大事な一試合だった。

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今年はシード選手として戻ってきて、リシャッフルは関係なし。その緊張感を背負わずにプレーすることができる。「ギリギリのなかの戦いで、予選を通ってホッとして、ギリギリでリシャッフルもOKでホッとしたという感じでした。いい思い出ではないんですけど、記憶に残っている試合。今年は違う気持ちで帰ってきて、いいプレーができたらなと思います」。31位タイで終えた昨年以上の成績を求めていく。

先週は国内女子の今季初メジャー「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパス杯」にスポット参戦。ショット不振により悔しい予選落ちに終わったが、まだ“完全復調”といかないのが正直なところ。「サロンパスではショットが荒れてしまっていて、きょうも荒れている感じがあった。ちょっとまだ、探り探りではあるかなと思います」。ここから米連戦が続いていくからこそ、早くきっかけをつかんで生命線を取り戻したい。

ショットが左右にぶれてしまう分、「木がせり出したり高いので狭く感じる」とタイトなコースがより狭く見えてくる。グリーン周りのラフも芝が強くそこも警戒ポイントのひとつだが、「(昨年より)グリーンがやわらかい分、わたしでもちょっと攻められる要素が増えたかな」と大胆なマネジメントをイメージすることもできた。

米ツアーメンバー2年生。日本に一時帰国して、そして米国にも“帰ってきた”。「日本には“帰った”という感じがするけれど、こっち(米国)にも“戻ってきた”。どっちにも帰ってきましたね(笑)」。ルーキーイヤーの経験を生かしながら、一回り成長した姿でコースに挑む。「試合までにしっかり調整すること。難しいコースではあるので、準備して4日間戦えるように。落ち着いてプレーできたらいい」と意気込んだ。(文・笠井あかり)

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