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攻めの姿勢を取り戻して好転 右肩上がりの西郷真央が母国で米初Vへ

秋以降は米ツアーで常に優勝争いに絡む西郷真央。自国開催で悲願なるか。

所属 ライター
臼杵孝志 / Takashi Usuki

配信日時:2024年10月30日 16時52分

<TOTOジャパンクラシック 事前情報◇30日◇瀬田ゴルフコース 北コース(滋賀県)◇6616ヤード・パー72>

西郷真央が米ツアーのメンバーとして日本に帰ってきた。主戦場を移して1年目の今季は2度の2位などトップ10入りが7度。ポイントランキングは9位という堂々の成績を引っさげて、日本ツアーは今季開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」以来となる登場だ。

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「LPGAの選手として、この大会に戻ってこれたことがすごくうれしい。調子はまだそこまで上がっている感じではないけど、なるべく早めに仕上げたいと思います」

ルーキーイヤーの序盤は苦しい時期を過ごした。「思うようにいかないことが多かったけど、ちょっとしたきっかけが積み重なって上位でプレーすることが増えてきた」。予選通過を目標にしていたが、予選を通過した時点で満足している自分に気がついた。知らず知らずのうちに“お客さん”になっていた自分を反省。6試合目だった4月の「JMイーグル・LA選手権」で初のトップ10入りとなる8位になったのを機に、目標を上方修正した。

「優勝を目指してやる方がいいのかな、と思いました。そうすることで、ちょっとずつアグレッシブになったり、毎回毎回セ-フティではなくなった。そこから成績も上向き、上位で戦えるようになると、また違った環境でプレーできるから、それがいい経験になる」

日本ツアー初優勝を挙げた2022年開幕戦から、わずか3カ月足らずで5勝をマークした。そのときのような持ち前の攻撃ゴルフに方向転換。攻める気持ちを取り戻すと、すべてが好転した。「(米ツアーでは)優勝できていないので、まだまだだけど、上位で戦える機会が増えたことは評価できるかなと思います」。

この大会は5年連続出場で、コースが今回と同じ瀬田GCの2021年大会は3位に入った。その時はコロナ禍で日本ツアーの単独開催。米ツアーで新人賞レースのトップを走る23歳は「簡単なコースではないので、気を引き締めてプレーしたい」と力強く話した。

初日はアウトスタートの最終組で出る。「スタートまでの全体のスコアを見ながら、どれだけアグレッシブに攻めるのかを考えたい」。目指すは母国での米ツアー初優勝。「しばらくお会いしていないんです」という師匠の尾崎将司にいい報告をするためにも、頭と体をフル回転させる。(文・臼杵孝志)

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