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全米2位から2度目の日本一へ 連覇めざす藤田寛之の秘策は“最初から狙わない”

シニア日本一決定戦で藤田寛之が連覇をめざす。

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2024年9月12日 08時00分

<日本シニアオープン 事前情報◇11日◇千葉カントリークラブ・川間コース(千葉県)◇6811ヤード・パー71>

最高気温が34度と、まだまだ真夏のような暑さを感じる9月。千葉でシニアゴルファー日本一決定戦が開幕する。連覇を狙うのは、今年の「全米シニアオープン」で2位になった藤田寛之だ。

藤田寛之のクラブをのぞき見【写真】

大会前日の指定練習日には、猛暑のなか18ホールをプレーした。千葉CC川間Cは友人がメンバーということもあり、2回ほどプレー経験がある。しかし回ったのはどちらも冬で、この時期は初めてだった。コースの印象は「ラフに入ったらもう大変なので、まずはティショットをフェアウェイに置くのが大事」とティショットがカギを握るのは確かだという。

ラフはボールがすっぽりと隠れてしまうほど長く、ホールによってはファーストカット、セカンドカット、サードカットと3段階に分かれている場所も。ラフに入れれば簡単にボギーとなってしまう可能性が高い。用心したいところだが、「ちょうどドライバーのところがギュっと絞られているところがあるから」と練習ラウンドではティショットをフェアウェイウッドで打つなど、刻むリスクヘッジを考慮し、攻略を立てている。

今年の舞台は、大会を制覇した昨年の会場よりも難易度が高くなっているが、藤田に期待されるのはもちろん連覇だ。「応援してくれるひとはね、そこ(連覇)に期待してくれているだろうし。そうなるように頑張りますけど、本人は始まる前から考えてもしょうがないから、自分のゴルフを一生懸命やって、そうなればいいなと」。はじめからから狙いに行くのではなく、自分ができるパフォーマンスを最大限に発揮することに徹するのみ。

「最初から(優勝を)狙うタイプではないので…(笑)」。全米では5日間の死闘を演じ、惜しくも惜敗を喫した。来年の米シニアツアーへの道筋も描いている。勢いに乗るためにも、自分にプレッシャーをかけずに、まずは“鬼のようなラフ”との勝負に徹していく。(文・高木彩音)

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