■成熟の3年目 いよいよ賞金女王が見えてきた
この勝利で賞金ランク1位に立ったハヌル。賞金女王への期待も高まってきたが、本人は「まだ、ボミさんにはかなわない。私はついていくだけ。ただ開幕前に考えていた以上に順調に来ています。賞金女王は最初の目標には入っていませんでしたが、これだけ出だしが良いので最後まで頑張りたいです」と話すにとどまった。だが、辻村氏は十分に可能性があると話す。
「もう去年までの優勝争い中にバタバタしていたハヌル選手はもういません。今はそういった状況でも慌てず冷静にマネジメントしている。また、勝った翌週にしっかりと結果を出しているのも成長だと思います。彼女はシンプルな思考法だから好調が続きます。不調の状態が少ない」
ハヌルの強みに挙げるのが「コースを選ばない」こと。「彼女は高い球を打てるから、上から攻められる。今大会でもレクシー(トンプソン)選手や川岸選手と同組で飛距離的には10ヤード前後置いていかれていましたが、飛ばし屋2人と変わらない高い球が打てるから同じようにボールをポイントで落としていける。だからメジャーのセッティングでも戦えるのです。先週のサイバーエージェントレディスも優勝スコアが1桁でしたが、そういった難しいコースでも実力を発揮できる。どこでも勝てる力があるのは、かなりのアドバンテージですよ」
■惜敗の川岸史果は“飛ばし”だけにあらず
一方ハヌル、レクシーらとしのぎを削ったのが川岸史果。4位タイに敗れはしたが「ダイキンよりも良くなっている。スイングでの力みがどんどん抜けていってる」と大器のさらなる成長を感じたという。
「彼女は飛距離ばかりがフォーカスされがちですが、オールラウンドプレーヤーです。ドローとフェードを打ち分けたりと剛と柔の両方持っている。ルーキーイヤーなのに平均パット数、パーセーブ率、バーディ数といった異なる3つでトップ10に入っているのは全ての平均値が高いからに他なりません」。何よりも評価するのが、先週の月曜日に練習ラウンドを18ホール共にした際に感じたというゴルフに対する取り組み方だ。