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“欧州のパイオニア”川村昌弘が連日のアンダーパーで優勝戦線へ 母国開催に「ここだけは頼むぞっ」

日本・欧州の共催大会は第2ラウンドが進行している。川村昌弘はトータル6アンダーで優勝戦線へ突入!

所属 ALBA Net編集部
齊藤 啓介 / Keisuke Saito

配信日時:2024年4月26日 16時20分

<ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント! 2日目◇26日◇太平洋クラブ 御殿場コース(静岡県)◇7262ヤード・パー70>

6季連続でシードを守り続ける“欧州ツアーの主”川村昌弘が4バーディ・2ボギーの2アンダー「68」でホールアウト。スコアを2つ伸ばし欧州初Vが見える位置で2日目を終えた。

富士山に向かってナイスショット!【写真】

初日の日没サスペンデットの影響で午前7時10分に14番グリーンからホールを消化。「朝が早くて眠かったです。3時半起きです」とまるで“パン屋”のような起床時間でのラウンドだったが、最終18番では「最後の5番ウッドだけピタッとついた」とイーグルフィニッシュ。そのままいい形で第2ラウンドに入るも「何も良くなかったんですけど、めちゃくちゃ悪いのもなかった」とあっけらかんとした口調で話した。

「終盤は疲れてきて、もう全然アイアンショットがピンに絡むこともなく、大きいピンチもなければチャンスもないような展開」と長丁場となったラウンドは“可もなく不可もなく”といった評価だった。

それでも2ラウンドともアンダーパーで回った川村は「明らかにショットがビシビシなわけじゃないけど、最悪を避けたときの反対側にめちゃくちゃ許容範囲があるホールがあって、その辺は優しさもある。(欧州ツアーは)もうボギーどころか、1回アプローチして失敗して戻ってダボ、トリプルボギーが見えるような厳しいなかでやっている」と欧州ツアーの厳しい環境で得た“免疫”がこの御殿場で大きく役立った。

長年、欧州ツアーで戦い、もはや“パイオニア”的な存在になりつつある川村だが、久常涼、星野陸也、中島啓太という“後から来た”3人に優勝を先越されてしまった。それでも「ゴルフが好きなんで、ゴルフが好きな子が来たら純粋にうれしくて、一緒に楽しくやろうよっていう感じですかね」とプレッシャーを感じることなく欧州でプレーしているようだ。

さらに、過去半年に3人の日本人選手の勝者が誕生していることに対しては「自分が(欧州へ)行くまでは、(日本人が)行ってるひとがいなかっただけで、移動とか環境とかに馴染んで、自分のゴルフが普通にできれば。日本の選手はみんなうまい。全然驚きはない。普通にそうだよねっていう感覚」。身近に日本人選手の実力を見てきただけに、当然の結果として受け止めている。

初優勝を母国で果たしたい。そんな青写真を描いてしまいそうだが、「日本で応援してくれるひと達にとっても懇親の一試合なんで、ここだけは頼むぞっていう感じです」と気負わず純粋に母国での試合を楽しんでいる。(文・齊藤啓介)

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