プロ転向は2013年。昨年は初めて最終予選会に進んで60位に入るなど地道な努力が実を結び、今季は下部チャレンジトーナメントをメインに戦うチャンスを得た。ここ数年は体に痛みもなく、気持ちも前向きになってきた。今大会も「初めて」という予選会をクリアして2014年以来の本戦へコマを進めた。「やっぱりツアーはいいですね」と久々の景色はさらに気持ちを明るくする。
この日のゴルフは「内容的にはひどい。ティショットは曲がるし、ほとんどのセカンドはラフから打ったけど乗ったところでバーディを決めることができた」とまだまだ評価することはできないが、表情には充実感が漂う。「中学生のころとかは何も考えていなかったけど、今は考えることだらけ」と笑ったが、苦しみも悲しみも乗り越えた元天才少年がたくましいプロゴルファーとしてそこにいた。