最新『レーザー距離計』と『GPSウォッチ』トータル8モデルを性能テスト
今回はさまざまなメーカーから発売されている『レーザー距離計』4モデルと『GPSウォッチ』4モデルを用意。機器の使い勝手や機能性、持ち運びやすさなどを細かく調査し、評価を行った。テストを行ったのは以下の2名。
■北野正之(左)
実戦的なレッスンが人気のティーチングプロ
きたの・まさゆき/1966年生まれ。スイング理論だけでなく、メンタルの仕組みやマネジメント術など、多彩な知識でアマチュアゴルファーを上達に導く。ラウンドに強くなる実戦的なレッスンが得意
■田辺直喜(右)
QT出場経験を持つゴルフライター
たなべ・なおき/1985年生まれ。JGTOのQTに出場するなど、プロゴルファーを目指した経験を持つゴルフライター。レッスンやギアなど、ゴルフに関する知識は豊富。
今回は『レーザー距離計』と『GPSウォッチ』それぞれで評価項目を分けて性能をチェックした。それぞれの項目は以下の通り。
『レーザー距離計』の評価項目
1:計測のしやすさ
レーザーの当てやすさやボディの持ちやすさなど、スピーディに距離を測れるか
2:レンズの見やすさ
視野の広さや明るさなど、レンズを覗き込んだときの視界がクリアかどうか
3:携帯性の高さ
サイズや重さ、付属のケースの使い勝手で持ち運びやすいかどうか
4:機能性の高さ
正確な距離を測るための機能がどれだけ多く搭載されているかどうか
5:コストパフォーマンス
価格に見合った製品か、お買い得なモノかどうか
『GPSウォッチ』の評価項目
1:機能性の高さ
コースの情報を知る上で、多くの機能を備えているか
2:液晶の見やすさ
液晶の質や表示されるコースマップのデザインアド、画面が見やすいか
3:付け心地
サイズや重さ、形状で手首に装着したときに快適かどうか
4:使い勝手の良さ
タッチパネルの動きや操作画面の作りなどで、スムーズに必要な情報を得られるか
5:コストパフォーマンス
価格に見合った製品か、お買い得なモノかどうか
プレースタイルに合った機器を選ぶことが大切
ラウンドにおけるコースのさまざまな情報が得られる『レーザー距離計』と『GPSウォッチ』。北野正之は、それぞれの特性を踏まえた上で、自分に合ったモノを選ぶことが大切と話す。
「距離計測器を選ぶときは、自分にとって必要な情報が何か考えてみてください。ショット時にピンや木、バンカーなどのハザードまでの細かな距離の情報を知りたいのであれば『レーザー距離計』がシンプルで使いやすいでしょう。最新モデルは計測スピードがとても速く、持ち運びやすいモノが増えていますので、古い機種からの買い替えもアリです。距離だけでなく、コースマップやグリーンの傾斜といった情報が欲しいなら『GPSウォッチ』を使うと良いでしょう。腕に付けたままプレーできるので気軽に持ち運びたい人にもおすすめです」
最新モデルの中には『レーザー距離計』にGPS機能が搭載されたモノや『GPSウォッチ』と連動できるものも出てきている。自分に合った距離計測器を手に入れれば、スコアが安定すること間違いなしだ。
R2Gとボイスキャディがベストバイを獲得!
今回は『レーザー距離計』ではR2G『メイトハイブリッド』、『GPSウォッチ』ではボイスキャディの『T11 PRO』がそれぞれベストバイを獲得した。高い機能性と使い勝手の良さを備えたハイエンド機で、コース攻略に必要な情報がスピーディに得られる優れものだった。以下にチェックを行った全8モデルを紹介していく。
【評価S+】R2G『メイトハイブリッド』
実勢価格:72,600円
評価:S+
SPEC
サイズ:98.5ミリ×62ミリ×37ミリ
重さ:205グラム
計測のしやすさ: 🌸
レンズの見やすさ: 🌸
携帯性:◎
機能性: 🌸
コスパ:◎
程良いサイズのボディで持ち運びやすく、「メイトモード(3点計測)」など、さまざまな機能が搭載されたレーザー距離計。スマホと連携することで側面のディスプレイにコースマップなどの情報を表示することができる。計測スピードもトップクラスで性能的に隙がない。
【評価S+】ニコン『クールショット プロⅢ スタビライズド』
実勢価格:64,900円
評価:S+
SPEC
サイズ:102ミリ×74ミリ×42ミリ
重さ:約205グラム ※電池を除く
計測のしやすさ:🌸
レンズの見やすさ:🌸
携帯性:◎
機能性:🌸
コスパ:◎
ボタンを押した瞬間に距離が表示される圧倒的な計測スピードが魅力。レンズも明るくクリアで見やすく、独自の手ブレ補正機能が強力で、遠くのピンでもしっかり照準が合わせられる。やや大きめだが、手にしっかりフィットする形状で持ちやすいことも特徴。
【評価S+】ショットナビ『ボイスレーザーGR Leo PRO』
実勢価格:59,950円
評価:S+
SPEC
サイズ:98.4ミリ×57.7ミリ×34ミリ
重さ:138グラム
計測のしやすさ:◎
レンズの見やすさ: 🌸
携帯性: 🌸
機能性: 🌸
コスパ:◎
ハイエンド機とは思えない小型軽量ボディで、付属のケースもシンプルな作りで使いやすい。グリーン上の正確な距離が測れる「パッティングモード」や「3点計測」など、状況に応じてさまざまな計測モードを使い分けることができる。
近日発売
【評価S】ガーミン『アプローチ Z30』
実勢価格:65,800円
評価:S
SPEC
サイズ:112ミリ×80ミリ×39ミリ
重さ:210グラム
計測のしやすさ:◎
レンズの見やすさ: 🌸
携帯性:◎
機能性: 🌸
コスパ:◎
計測スピードや見やすさなど、基本スペックの高いレーザー距離計だが、GPSウォッチと連動させることで真価が発揮される。レーザーで計測した距離がウォッチのコースマップに反映され、同時にピン位置の補正やエッジまでの距離が表示されるなど、今までにない便利さがある。
【評価S+】ボイスキャディ『T11 PRO』
実勢価格:59,950円
評価:S+
SPEC
サイズ:50ミリ×50ミリ×16.1ミリ
重さ:47.6グラム
機能性:🌸
液晶の見やすさ:🌸
付け心地:🌸
使い勝手の良さ:🌸
コスパ:◎
液晶が圧倒的に見やすく、日差しが強い中でもしっかりコースマップを確認できる。コース内のさまざまな距離やグリーン上の傾斜など、得られる情報量も多い。タッチパネルの反応も良好で、サクサクとストレスなく操作できることもポイント。
【評価S+】ガーミン『アプローチ S50』
実勢価格:67,800円
評価:S+
SPEC
サイズ:43ミリ×43ミリ×12.5ミリ
重さ:29グラム
機能性:🌸
液晶の見やすさ:🌸
付け心地:🌸
使い勝手の良さ:◎
コスパ:◎
小型軽量で、ギュッと締められるナイロン性のベルトを採用したことで、心地良く手首にフィットする。コースレイアウトや距離、グリーンなど、さまざまな情報が得られるし、心拍数の計測など、健康管理にも活用することができる。
【評価S+】ファーウェイ『ファーウェイウォッチGT 5 Pro』
実勢価格:48,180円
評価:S+
SPEC
サイズ:46.3ミリ×46.3ミリ×10.9ミリ
重さ:約53グラム ※ベルト含まず
機能性:🌸
液晶の見やすさ:🌸
付け心地:◎
使い勝手の良さ:◎
コスパ:🌸
ゴルフに限らず、さまざまなスポーツシーン、日常生活で活用できるスマートウォッチ。画面の見やすさ、操作性などもハイレベルで、スムーズに必要な情報を得ることができる。機能面が充実しつつも、価格が低めに抑えられていることも嬉しい。
近日発売
【評価S】ショットナビ『クレストⅡ タッチ』
実勢価格:39,930円
評価:S
SPEC
サイズ:57ミリ×46ミリ×14.5ミリ
重さ:64グラム
機能性:◎
液晶の見やすさ:◎
付け心地:🌸
使い勝手の良さ:◎
コスパ:🌸
スポーティな独自のデザインを採用した『GPSウォッチ』で、左サイドに3つのボタンを搭載するなど、操作性の良さがある。また、距離やグリーンの傾斜など、得られる情報量も多い。全世界で約6万のコースに対応していることも魅力。