63歳にしてトラックマンで268.8ヤードをマークするシニアツアーの飛ばし屋・久保勝美が、体が硬くなったシニアでも飛ばすための極意を伝授。股関節を使えるようになる素振りを教えてくれた。
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飛ばすためには欠かせないのが下半身の動き。ただゴルフでは、クラブが軽いことや、腕だけで振ってもある程度スピードが出せることもあって、なかなか意識しにくいものです。意識しても正しい動きが分かりにくいことも、手打ちのアマチュアが多い原因かもしれません。特に下半身が硬くなっているシニアは、股関節が上手く使えなくて手打ちになる傾向があります。
私が飛距離アップで大切にしているのは、股関節に体重を乗せて打つことです。バックスイングでは右股関節、ダウンスイングからインパクト、フォローにかけては左股関節に乗ることで、体全体のパワーをボールに伝えることができると思っています。
股関節に乗る感覚が分かりやすいのが、スクワット素振りです。バックスイングを上げたら、一度腰を落として右股関節に乗る。フィニッシュまで振り抜いたら、また腰を落として左股関節に乗るんです。最初は動きを止めながら、股関節に乗ることにフォーカスして素振りを行います。反復練習を続けていけば、動きの中で左右の股関節に乗る感覚が出てくると思います。
インパクトで左足を伸ばし、ヘッドを加速させて大きな飛距離を生んでいるプロを多く見ます。ジャンプしているように見えますが、頭の高さは大きく変わることなく、正確にボールを捉えています。頭の高さが変わらないのは、股関節が上手く使えているから。股関節に乗って伸展させることで、大きく体の高さが変わらないのです。
股関節に乗ることができれば、地面反力も使えるようになり、一気に飛距離を伸ばすことも現実味を帯びてきます。ラウンド中の、待ち時間などにスクワット素振りを行うと、飛距離アップできると思いますよ。
■久保勝美
くぼ・かつみ/1962年生まれ、埼玉県出身。トラック運転手からプロになるという異色の経歴の持ち主。60代で260ヤードを飛ばし、シニアツアー2勝を記録。高根カントリー倶楽部所属。