「ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ」で9年ぶりのツアー2勝目を挙げた永井花奈。フェアウェイキープ率4位(67.9%)、パーオン率2位(79.2%)という高いショット精度を武器に、フェードボールで好機を演出して勝利を手繰り寄せた。そんな永井が実践する“鉄板ドリル”を紹介する。
◇ ◇ ◇
永井には、日頃から大切にしている練習がある。ボールがつかまらなくなったときに調子を取り戻すためのドリルで、40~50センチほどのスティックを使用する。
「この棒で腰の動きを確認できるんです」
キャディバッグからスティックを取り出すと、右腰のベルトループに差し込んだ。余った部分が右方向へ突き出す形となり、腰の向きの延長線上にあることで、動きをチェックしやすくなるという。
「私はフェードヒッターなので腰を回して打ちますが、連戦が続くと腰を回し過ぎて、ボールがつかまらなくなることがあります」
ツアー転戦の疲れが残ると、バックスイングが浅くなったり、リズムが速くなって打ち急いだりと原因はさまざまだが、腰が回り過ぎることがある。そうなると体の開きも早くなり、右へ抜けるようなボールが出てしまう。
そこで活躍するのが、このスティックだ。
「腰を早く回し過ぎると、ダウンスイングでクラブがスティックに当たってしまいます。腰を回すタイミングを少し遅らせ、クラブがスティックに当たらなければ、つかまったフェードが打てるんです」
右腰のスティックよりもクラブが先行してインパクトを迎えることが、理想のフェードを打つための絶対条件。まさに鬼に『花奈棒』といえるドリルだろう。
■永井花奈
ながい・かな/1997年生まれ。東京都出身。2016年に19歳でプロ転向を宣言し、同年のプロテストでは堂々の1位突破。翌年の『樋口久子 三菱電機レディス』でツアー初勝利。その後は勝利から見放されたが、2026年「ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ」で9年ぶりの2勝目を飾った