昨年、日本ツアー賞金王となった金子駆大。今シーズンからDPワールドツアー(欧州ツアー)に参戦し、「オーストリア・アルペンオープン」で欧州ツアー初優勝を挙げた。そんな金子のセッティングについてクラブフィッターの吉川仁氏に解説してもらった。
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「昨年末に賞金王になったときから、かなり変えましたね。ドライバーがタイトリストの『GT2』からピンの『G440 MAX』になって、フェアウェイウッドもテーラーメイドの『Qi4D』。4本のウェッジも『SM10』から『SM11』にしています」
14本のセッティングのうち8本を入れ替えたことになるが、その影響は?
「フェアウェイウッドやウェッジは同じメーカーのモデルチェンジですが、ドライバーは少しタイプが違います。もちろん『GT2』もタイトリストの中では慣性モーメントが大きいですが、ピンの『G440 MAX』は他メーカーと比較しても重心が深いので、ヘッドの特性は違います。欧州ツアー参戦にあたり、より寛容性を重視してピンを選んだのでしょう」
セッティングとしては7番ウッド、9番ウッドを入れているのも特徴のひとつ。
「PGAツアーでも7番ウッドを入れる選手が増えているのですが、最近はウッド全体が低スピン化されてきて、ボールのスピン量も落ちてきた。そうなると弾道の高さを出さないとグリーンでボールが止まらない。金子選手も長い距離からでもグリーンで止まる弾道を打つために今年は9番ウッドを入れるようにしたのでしょう。昨年までは中空系の4番アイアンを使う試合が多かったのですが、グリーンが硬くて速い欧州ツアーに対応するための選択だと思います」
シャフトを調べると、ドライバー、3番ウッド、7番ウッドは『ベンタスTR ブルー』で、9番ウッドだけ『ベンタス ブラック』。その理由は?
「『ベンタス』はハードなシャフトという印象がありますが、男子プロはベンタスのしなり感を気に入って使っています。『ベンタス TR ブルー』も力強くしなってくれるのでヘッドスピードが速いゴルファーにとっては飛距離を伸ばせる。だから使用率が高い。そんな『ベンタス』の中でもっともしなりが少ないのが9番ウッドに入れている『ベンタス ブラック』。9番ウッドまで『ベンタス TR ブルー』にするとさすがに球がめくれてしまうので、高さを抑えるために『ベンタス ブラック』にしていると思われます」
ちなみにパターは約5年前からアームロック型を使っている。アームロック型のメリットは?
「アームロック型のパターは手首をほとんど使わずに肩のストロークだけで打てるようになるので、ショートパットで変なミスがなくなりますし、ロングパットも思い切って打てる。アマチュアゴルファーでも手首をコネてしまう癖がある人にオススメです。逆に手首の感覚で距離感やフェースをコントロールしているタイプに合いません」
ボールはタイトリストの『プロV1』。クラブ契約フリーの金子は「タイトリストのボールを使いたいから契約フリーになった」と語っている。「ボールへのこだわりが強い選手。今回のセッティング変更も、ボールを基準に替えた可能性は高いですね」。
▼金子駆大のセッティング※撮影:東建ホームメイトカップ、練習日のため15本で撮影
1W:ピン G440MAX(10.5度/ベンタスTRブルー 6X)
3W:テーラーメイド Qi4D(16.5度/ベンタスTRブルー 7X)
7W:テーラーメイド Qi4D(21度/ベンタスTRブルー 9X)
9W:テーラーメイド Qi4D(24度/ベンタスブラック 10X)
4I:タイトリスト T200(N.S.PRO MODUS3 プロト X)
5I~9I:テーラーメイド P760(N.S.PRO MODUS3 プロト X)
46・52・56度:タイトリスト ボーケイSM11(N.S.PRO MODUS3 プロト X )
60度:タイトリスト ボーケイSM11(N.S.PRO MODUS3 プロト S)
PT:オデッセイ Ai-ONE クルーザー #7 ARM LOCK
BALL:タイトリスト PRO V1
■解説::吉川 仁
よしかわ・じん/「4plus Fitting Labo & Golf Salon」主宰。スイングとギアの両面に精通し、「ギアーズ」や「トラックマン」を駆使して、悩めるゴルファーのギア選びをサポートする。
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金子が使用する人気ドライバーの性能が気になる人は関連記事『金子も愛用する『G440 MAX』の評価は?』を読めば、その性能が分かります。
