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60度不要論は過去の話? 開いても使える“60度”万能ウェッジ11選

60度のウェッジといえば、プロが使うクラブで、アマチュアには使いこなすのが難しいイメージがある。しかし、「60度不要論」は過去の話。今やアマチュアでもやさしく打てるクラブになっている。しかも、難しい局面が少ない日本のコースでは必要ないという声も聞かれるが、実は様々な場面で役に立つ。特にピンが近くて球を上げたい状況では60度を使えば、安定して寄せることができるのだ。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2024年2月8日 20時00分

60度、58度、56度のウェッジを真っすぐ構えて30ヤードを打つと、60度はランが58度より1.2ヤード、56度より2.5ヤード減少。また、フェースを開かなくてもいいので、方向性を出しやすく、シャンクの心配もない
60度、58度、56度のウェッジを真っすぐ構えて30ヤードを打つと、60度はランが58度より1.2ヤード、56度より2.5ヤード減少。また、フェースを開かなくてもいいので、方向性を出しやすく、シャンクの心配もない (撮影:山代厚男)
58度で球を上げる場合、フェースを少し開いて打つ必要がある。スピン量や球の高さは60度に少し少ない
56度で球を高く上げようとすると、目いっぱいフェースを開く必要があり、シャンクのミスも出やすい
オーバーしやすい奥からの下り傾斜は、フワッと上がってボールの勢いが出にくい60度が役立つ。左足下がりでフェースを開くとミスが出やすく、真っすぐ構えて打てるのもメリット
バンカー脇の斜面は芝が伸びていることが多く、ロフトが多いクラブの方が球を上げやすい。また、左足上がりはランを計算しにくいので、60度でピンの近くに落とすのが正解
ピンが近いときは、バンカーを越えることに集中するとオーバー。オーバーを嫌うとショートしてバンカーにつかまる恐れもあるので、しっかり振ってボールを止められる60度がいい
ハイバンスの60度なら特別な打ち方は不要。真っすぐ構えて打ってもヘッドが抜けて、高いアゴもラクラク超えられるし、ボールが飛びすぎないのでピンが近くても寄せられる
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58度で球を上げる場合、フェースを少し開いて打つ必要がある。スピン量や球の高さは60度に少し少ない (撮影:山代厚男)

コースセッティングが難しいPGAツアーでは、7割以上の選手が60度のウェッジをバッグに入れているが、一般アマチュアのプレーでも60度が役立つ場面がたくさんある。特に、ピンが近い状況で寄せワンを狙うときは、フワッと球が上がってランが出にくい60度は有効だ。

初級者にもオススメ! 開いても使える“60度”ウェッジ11選

「例えば、バンカー越えのようなコロがしが使えない場面や、グリーン奥からの下り傾斜のようなオーバーしやすい場面。56度や58度のフェースを開いて正確に打てれば問題ないが、真っすぐ構えて打つとオーバー、フェースを開いていつもと違うスイングをすると、かえって寄らなかったり大きなミスが出る恐れもあります」(ギアに精通するベテランプロ金谷多一郎)

 そんなときは、60度を真っすぐ構えて普段通りのスイングをすれば、やさしくピンに寄せられる。また、しっかり振っても飛ばないので、インパクトが緩むミスも起こりにくい。アマチュアゴルファーもやさしい60度のウェッジを1本バッグに入れておけば、グリーン周りから寄せワンの確率を上げることができるのだ。

 60度ウェッジの中では、スクエアに構えて打てるハイバンス&幅広ソールのオートマ指数100%モデル以外に、状況によって少しフェースを開いて使えるオートマ指数80〜90%のモデルが存在する。「オートマ指数80〜90%のモデルは、基本はスクエアで打ちますが、どうしても球を止めたいときだけ開いて打ちたい人に合うタイプですね」(金谷)。
 
 その他に中・上級者にオススメしたいのが、「スクエアに打つのとフェースを開いて打つ機会が半々くらいの人に合う、オートマ指数60〜70%のモデルです」(金谷)。だからこそ、自分の技術レベルやプレースタイルに合うモデルを見つけることが大切となる。

 そこで、今回は60度ウェッジの中から、金谷が診断したオートマ指数80~90%のモデルと、オートマ指数60~70%のモデルを紹介したい。

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