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年間2勝を挙げた鈴木愛さん、なぜ純正シャフトばかりを使用するのでしょうか?

2025年のツアー最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ」を制し、年間2勝目・ツアー通算22勝目を挙げた鈴木愛。2017年と19年に2度の賞金女王に輝いた実力者だが、使用するシャフトはすべて純正モデルだというから驚きだ。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年12月9日 11時00分

鈴木のシャフトは1WもFWも、ウェッジまで全て純正モデル
鈴木のシャフトは1WもFWも、ウェッジまで全て純正モデル

2025年のツアー最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ」を制し、年間2勝目・ツアー通算22勝目を挙げた鈴木愛。2017年と19年に2度の賞金女王に輝いた実力者だが、使用するシャフトはすべて純正モデルだというから驚きだ。

【写真】鈴木のシャフトは1WもFWもUT、ウェッジまで全て純正モデルだった!

ウッドやユーティリティのヘッドは今季からの新モデルに替わっているが、シャフトはいずれもピン純正。ドライバーはシーズン開幕当初こそシャフトメーカー製を使っていたが、「開幕時は気温も低く、それでよかったのですが、だんだん振れるようになってスピン量が多いと感じたので戻しました。純正の方が高さも出て、前に行ってくれるんです」と説明する。

現在は、ここ数年採用している「ゆっくりしなり戻るクセのないシャフト」(ピン担当者)である『ALTA JCB 50S』を使用。純正シャフトの中でも日本仕様のタイプだ。一方でフェアウェイウッドとユーティリティには米国仕様の『ALTA CB』を装着。特性自体は同じだが、日本仕様より数グラム重いため、番手によって重量を調整している。

さらに、ウェッジにもピン純正の90g台『CFS』を使用。これは契約した2014年から使い続けている、手に馴染んだモデルだ。すでに市販はされていないが、鈴木用にストックを確保しているという。硬めのスチールながら『DG』より軽く、重量の割にしっかりした振り心地が特徴だ。

純正シャフトを使う理由について、鈴木はこう語る。

「そのクラブに合わせて作られているから、私はそのままが一番合うと思うんです。シャフトを選ぶときの基準は、自分のイメージどおりの球筋や高さ、そしてコントロール性。低く打ったときに低過ぎたり、高過ぎたりしないか、フェードを打つときにイメージ通りに飛ぶか。飛距離だけ出るシャフト、曲がらないシャフトはいろいろありますが、トータルで見たときに、全部のバランスがよく、自分のイメージに一番合うのが純正シャフトなんです」。

鈴木愛のように、純正シャフトを使うメリットはアマチュアこそ大いに享受できるはずだ。

ちなみに、アイアンは開幕時には日本シャフトの『N.S.PRO 950 neo』のフレックスRを使用していたが、夏場の「北海道meijiカップ」から『N.S.PRO 850GH』のフレックスSに変更している。「ミスした時に左に曲がるのがすごく嫌で」と重量軽め、フレックス硬めの“軽硬”に変更したことで「左のミスが減った」と話している。

軽硬といっても『N.S.PRO 950 neo』のRと『N.S.PRO 850GH』のSでは、シャフト自体の重量フレックス3gほどしか差がない。ほんのわずかな違いで結果に大きさ違いを生み出すのが、元賞金女王の腕なのだろう。


【鈴木愛のクラブセッティング】
1W:ピン G440 LST(9度/ALTA JCB 50S/45.5インチ)
3W:ピン G440 LST(15度/ALTA CB 65R)
5W:ピン G440 MAX(19度/ALTA CB 65R)
4・5U:ピン G440(23・26度/ALTA CB 70R)
6I~W:ピン BLUEPRINT S(N.S.PRO 850 GH S)
50・54度:ピン S159(CFS R)
58度:ピン S159(CFS R)※ノーメッキ
PT:ピン G Le2 ECHO
BALL:タイトリスト Pro V1x

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