ロマン派ゴルフ作家語る
『Ai-ONE #1 パター』は、「AI フェース」の効果が素人でもわかるようなパターになっています。
明確に「AI フェース」の脅威を感じさせたのはロングパットです。特に20ヤード以上になると顕著にミスヒットに強くなったのがわかります。多少の芯外し程度ならショートする気配すらありません。
20ヤードのパットなんて想像できない、という声がしてきますが、ワングリーンのホールの場合は、特殊な例を除けば、真ん中にピンがあって、端に乗ったボールのパットの残り距離は20ヤードはあるものです。つまり、頻繁に打っている距離なのです。
個人的には、#1型のこぢんまりした小さなヘッドと、ネイビーブルーのカラーのヘッドの組み合わせが、集中しやすくて、とても良かったです。これだけでも、使用を直感的に決断する人がいることをイメージできたほどです。
ただ、一つだけ残念だったのは、クランクネックに歪みがあったことです。これは試打したパターの個体差なのかもしれませんし、実は、市場にある#1型のヘッドのパターの大半のクランクネックは歪んでいるので、歪んでいるパターで練習を重ねた結果、歪んでいるほうが打ちやすいというゴルファーもたくさん存在しますので、マイナスとはいえないという考え方もあります。
『Ai-ONE #1 パター』は、ヘッドを押して打つタイプのゴルファーには合わない可能性が高いですが、引きながらヒットするタイプのゴルファーであれば、性能をフルに発揮できるはずです。
元々、#1タイプのパターが好きなゴルファー、オーソドックスなパターに挑戦したいゴルファーには、『Ai-ONE #1 パター』をオススメします。
「AI フェース」のパターは、『Ai-ONE パター』『Ai-ONE MILLED パター』の二種類が発売されました。『Ai-ONE パター』は5つのヘッドタイプのラインアップです。
ラインアップの中で、『Ai-ONE #1 パター』だけが、アルミニウムソールプレートがなく、構造が単純になっています。
そういうところを、良いじゃん、と感じるゴルファーに『Ai-ONE #1 パター』は使って欲しいパターです。
試打クラブスペック
『Ai-ONE #1 パター』
ヘッド素材 ステンレススチール + ポリカーボネート
フェース AI-ONE・インサート
ロフト 3.0度
ライ角 70度
長さ 34インチ ※33インチあり
