<全英オープン 最終日◇19日◇ロイヤル・バークデールゴルフクラブ(イングランド)◇7223ヤード・パー70>
今季の海外メジャー最終戦に日本ツアーから参戦した片岡尚之と比嘉一貴。順位こそ決して満足のいくものではなかったが、4日間を戦い抜いた経験は大きな収穫となった。大会を中継するU-NEXTのインタビューに応じた。
昨年の「日本オープン」を制し、今年の「マスターズ」(予選落ち)に続くメジャー2戦目に挑んだ片岡。初日は3オーバー・106位と出遅れ、2日目も3番を終えてトータル6オーバーまで後退した。しかし、そこから怒涛の追い上げを見せる。上がり3ホールを連続バーディで締めくくるなど、トータル1オーバー・67位タイで予選通過を決めた。
決勝ラウンドの2日間は1オーバーで回り、トータル2オーバー・59位タイで4日間の戦いを終えた。最終日のラウンドは「出だしから(ボールを)ロストしちゃって、苦しい展開」と1番、2番で連続ボギーを叩く滑り出し。それでも、321ヤードの5番パー4で1オンに成功してバーディを奪うと反撃を開始し、14番までにスコアを4つ伸ばして順位を上げた。
「中盤はいいゴルフができて(スコアを)戻せたんですけど、終盤にまた打ってしまったのが悔しかったです。ただ、4日間戦うことができてすごくうれしかったです」。終盤に3つスコアを落としたことは悔やんだが、4日間を戦い抜いたことには胸を張る。
大会を振り返ると、パー4で「8」やトリプルボギーを叩くなど大荒れのホールもあったが、決勝ラウンドでは“安定”を最優先し、ダブルボギー以上は打たなかった。また、得意のショートゲームを随所に披露。「強みは4日間生かせたという自負はある」と言葉に力を込める。
4日間で奪ったバーディ数は「14」。純粋なバーディ数だけを見れば、4位に入った世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー(米国)の13個を上回り、抜群のバーディ奪取力を見せた。
「上位に行けなかったのはすごく悔しいんですけど、ここでしかできない経験がたくさんあって、今後につながる最高の1週間だったと思います。日本で取り組んでいることもありますし、もっともっと自分が強くなるための2試合だったと思います」。マスターズ後から飛距離の課題に取り組み、15ヤードも伸びた。海外メジャーでの経験が、片岡を確実に大きく成長させている。
一方、3度目の全英、5度目のメジャー挑戦となった比嘉は、2023年の「全米プロ」(76位)以来、2度目となるメジャーでの予選通過を果たし、4日間トータル7オーバー・74位タイでフィニッシュした。
最終日のラウンドを振り返り、「3日間、ティショットは気持ち悪さを抱えながら打っていたものが、いい調整ができて、いつも通りのボールのつかまりや球筋で打つことができた」と、3日目終了後に好修正の手応えを掴んでいた。しかし、悪いイメージは完全には拭えていなかった。
3日目までのイメージのまま球がつかまらないことを想定し、「左を広く取って」構えていたが、結果的にライン取りがズレて「トラブルになってスコアを落としてしまった感じです」とコメント。状態は上向いていたものの、最終日は「74」とスコアを落とす結果になった。
2022年に日本ツアー賞金王を戴冠し、昨季は日本勢初のアジアンツアー年間王者に輝いた比嘉。3日目までティショットに不安を抱えながらも、世界で磨いてきた技術を随所で発揮した。「やっぱりグリーン読みだったり、200ヤード以上あるセカンドショットでの安定感だったり、まだまだ課題はたくさんある。ちゃんと向き合って、成長できたらなと思います」と、多くの宿題を持ち帰った。
「メジャーでもしっかり予選を通過できるようになったというのは、自信を持ってこれからのゴルフにつなげていきたい。次にまたメジャーに挑戦するときは、予選を通るだけじゃなくて、その先の順位にいけるようにつなげていきたい」。来季以降のメジャーでの上位進出を見据え、さらなる高みを目指していく。
