<全英オープン 最終日◇19日◇ロイヤル・バークデールゴルフクラブ(イングランド)◇7223ヤード・パー70>
2009年の「全米プロ選手権」を制したY・E・ヤン(韓国)、21年の「マスターズ」で悲願の優勝を遂げた松山英樹に続くアジア勢3人目のメジャー優勝を逃した。首位と2打差の2位から最終ラウンドをスタートしたキム・シウー(韓国)だったが、2つ落としてトータル6アンダー・6位タイで終えた。
4ホール連続のパーで滑り出し、5番から2連続バーディ。トータル9アンダーの暫定首位でホールアウトしていたキャメロン・ヤング(米国)を抜き去り、一時はトータル10アンダーで単独トップに立つ。快挙に向けて安定したゴルフを展開していたが、バックナインに魔物が住んでいた。11番からの連続ボギーで首位の座を明け渡すと、16番でもボギー。最終18番でも落として、無念の思いを胸にグリーンを降りた。
2打のリードをもって首位でスタートしたサム・バーンズ(米国)は、2番でバーディを先行させたが、4番から3連続ボギーで失速。その後はすべてパーにまとめたが、ハーフターン時にはすでにヤングのスコアを追う展開。一度も追いつけずに、メジャータイトルは手からこぼれ落ちた。
開催コースがあるサウスポート出身で超地元のトミー・フリートウッドも、一時は首位がちらつく位置まで浮上。8番までに3つのバーディを奪取してトータル8アンダーまで伸ばしたものの、9番からの3連続ボギーでこちらも後退。上がり2連続バーディで盛り返したが、3打及ばず初のメジャータイトルは来年以降の課題として残る。
全選手ホールアウト終了までクラブハウス内で悶々とした時間を過ごしていたのはヤング。最終組の2時間以上前にスタートし「64」と猛烈に追い上げ、トップを抜き去り、首位の立場を“長時間”味わった。最終組が最終ホールに入る時点でプレーオフに備えて練習を開始したが、同スコアで並んでいたライアン・フォックス(ニュージーランド)が劇的バーディで戦いに終止符を打った。
メジャー大会の醍醐味はサンデーバックナインといわれる。激しい首位争いの末に栄冠を勝ち取ったフォックスのプレーにアッパレというしかない。
