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渋野日向子が8カ月ぶり上位発進 ミスショットを救った「お友達」

米国女子ツアーの第1ラウンドが終了し、渋野日向子は首位と3打差の7位タイで滑り出した。

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2025年2月27日 18時29分

<HSBC女子世界選手権 初日◇27日◇セントーサGC(シンガポール)◇6779ヤード・パー72>

強風が吹きつけ、太陽が照りつける難コンディションとなった初日。渋野日向子は3バーディ・2ボギーの「71」でプレーし、1アンダー・7位タイの好スタートを切った。開口一番に「暑い…。風があってまだマシだけど、暑いですね。汗止まらん」と話し、厳しい暑さを実感していた。

【連続写真】渋野日向子のスイングに変化! プロが解説

強風に苦しむ選手も多い中、前半11番で2メートル、12番では2.5メートルにつけて連続バーディを奪った。しかし、「あまりいい当たりではないショットが真っすぐに飛んでいってくれたり、ラッキーが多かったかな」と、内容には納得していなかった。

それでも18ホール中12ホールでパーオンに成功。その要因となったのが、意外にもこの日の強風だった。「(ミスショットのときに)風で戻ってきたり。(風と)お友達だったと思います」と、時には風に助けられる場面もあった。普段は敵となる風が、この日は追い風となった。

一方で、パッティングには課題が残った。チャンスにつけても「バーディパットを決めたい気持ちが前面に出すぎた」と、前傾が深くなり、力みにつながってしまった。得意のフックラインでは「(絶対に入れたいと)気合いが入ってしまい、ジャストタッチでショートしてしまった。打った瞬間から『もうこれ入らんな…』みたいな」と、慎重になりすぎた結果、カップに届かない場面が目立った。

それでも、2024年「KPMG全米女子プロ」以来、約8カ月ぶりのトップ10発進。運も味方につけてつかんだ好スタートを、無駄にするわけにはいかない。「ドライバーがどこに行こうが、どれだけグリーンを外そうが、焦らずに頑張りたいです」。冷静に目前の一打に向き合っていく。(文・高木彩音)

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