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勝みなみが目指す究極の姿 継続する『今、ここ、自分』で“無”の境地へ

前週15位タイに入った勝みなみ。日本とは違う米ツアー転戦に適応してきている。

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2023年6月15日 07時45分

<マイヤーLPGAクラシック 事前情報◇14日◇ブライズフィールドCC(米ミシガン州)◇6638ヤード・パー72>
 
前週の「ショップライトLPGAクラシック」最終日に7バーディを奪い15位タイで終えた勝みなみ。3試合ぶりの予選突破で、自信も芽生えてきた。今週は火曜日に18ホールをラウンドし、水曜日はプロアマの待機選手として練習のみにとどまったが、日本とは違うそんなルーティンにも動じることはない。

「トレーニングできる」と、昼過ぎにはコースをあとにし、ジムに向かった。充実感をにじませているが、そこにはゴルフの内容が改善してきている気持ちも関係している。「ショットが安定していたので、今週も続けたいです。『あれくらいの曲がりだったらいいかな』と思っていたのが、『あれはイヤだな』と思えるというか、1ランク上がって悔しさが出ている」と、自分を許せないラインが上がってきている。状態は上向きで、それに伴って自分への期待も上昇中だ。
 
そんな前向きな欲求も生まれてきたいま。「少しでも上に行きたいという風に進んでいるので、もっともっと上に行って追求したい」。理想のスイングと思い描く結果が一致してきている感覚はあり、「これからだな」と今後の見通しは明るいと話す。
 
とはいえ、これが終着点では、もちろんない。「“今”に集中しているとき、この一打をどう攻めるかに全集中をおいているときがベスト。究極は“無”の状態だと思うので、そこを目指していきたい。生きているあいだはムリかもしれないけど(笑)」と雑念を振り払い、自然な状態でプレーできるのが勝の目指す究極の姿だ。
 
4年前、令和最初の大会で優勝を果たしたときの合い言葉は『今、ここ、自分」。そのときの自分に集中し、そして楽しむという姿勢。「継続してやりたいですね。なかなかできないけど」と、今もこの心構えは継続中。米ツアー参戦初年。やるべきことをクリアにしながら、最強の自分になるべく歩みを進めていく。(文・高桑均)

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