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師匠・ジャンボからは『頑張ってこい』 西郷真央が米国での戦いで乗り越えるべき“慣れないこと”

昨年末の最終予選会を2位で突破し米ツアーメンバーになった西郷真央が、今季2試合目にして新天地でのデビュー戦を迎える。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2024年1月24日 07時18分

<LPGAドライブオン選手権 事前情報◇23日◇ブレーデントンCC(フロリダ州)◇6557ヤード・パー71>

昨年末の最終予選会を2位で突破し米ツアーメンバーになった西郷真央が、今季2試合目にして新天地でのデビュー戦を迎える。

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現地時間21日(日)に米国入りし、月曜日にはフルラウンド、そして火曜日はアウト9ホールをプレーと順調に調整を進める。「グリーンの傾斜がきついホールが多いので、そこは要注意。ティショットからの景色は狭くないのでグリーン周りが大事になってきますね」と確認に余念がない。

この ブレーデントンCCで使用されるバミューダ芝については、「感覚的に、キレイにウェッジが抜けたと思っても少し食われていたりする。2〜3ヤードの差だけど、しっかり振らないと。距離感のズレがこれまでの芝よりあるので合わせたいですね」と警戒。このあたりからも、いよいよ米国で戦うことが感じられる。

ルーキーイヤーを迎えるが、やはり慣れないことは多い。そのひとつがオフの短さ。国内ツアーは11月末に終わり、開幕時期は今年でいうと2月29日だが、それに比べ米国は1カ月以上も早い。「休む暇もなく大変でした」と、あっという間に過ぎ去った。クラブ面も例年であればまだ新たなクラブ候補たちを吟味して、実戦投入するか否かを決めている時期。だが今年の開幕戦は「テストだけしたんですけど、替えることができなかった」と、ひとまず昨年のものを使用する。

また、食事面も不安要素のひとつになっている。もともと「和食が好き」という西郷にとっては、独特と感じる海外の味付けも慣れる必要を感じる部分。だが「長期間いるのは初めてなので、好き嫌いせずにチャレンジしたい。頑張って食べるように」と、郷に入れば郷に従うつもり。積極的に選手用のダイニングにも足を運び、現地のものを食べ、体力を落とさないように気をつける。

その短いオフは、師匠の尾崎将司がいる“ジャンボ邸”を拠点にスイングなどを確認。「特に何かを指摘されることもなくやれていた」という言葉からも順調な冬が過ごしたことを感じさせる。「ジャンボさんには『頑張ってこいよ』と送り出されました。とりあえず1試合ですとは言ったんですけど、頑張りたいですね」。心強い応援に背中を押された。

この試合を終えると、米国ツアーは再び1カ月近く空くカレンダーになっている。先週は、過去2年間のツアー優勝者しか出られない大会だったため、西郷に出場権はなかった。そのため、わざわざ1試合でるために渡米したことになる。ただこれも「リシャッフルまで試合数もあまりない。早めにポイントを取っておきたいので、すぐに決断しました」という“覚悟”のあらわれ、といえる。

今季の目標には、ポイントランク60位以内の選手しか出場できない「最終戦出場」を掲げる。「最後のほうが連戦になるけど、早めにポイントを稼いでしんどくならないようにしたい。前半戦から頑張りたい」。日本ツアーは開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」(2月29日~)への出場が決まっているというが、それ以外は米国での試合が最優先。異国で過ごす長い一年が始まる。(文・間宮輝憲)

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