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“日本女王の先輩”との相乗効果 竹田麗央は全米に続き、全英も首位発進「何が起こるか分からない」

山下美夢有との“日本女王組”でプレーした竹田麗央は、首位発進にも気を緩めるそぶりは一切ない。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2025年8月1日 06時30分

日本が誇る女王2人が同組でのプレーで相乗効果を生み出した。
日本が誇る女王2人が同組でのプレーで相乗効果を生み出した。 (撮影:ALBA)

<AIG女子オープン 初日◇31日◇ロイヤル・ポースコールGC(ウェールズ)◇6748ヤード・パー72>

日本の女王が、またも海外メジャーで躍動している。竹田麗央は7バーディ・1ダブルボギーの「67」でプレーし、岡山絵里と並んで首位で滑り出した。これがメジャー今季最終戦。これまで何度も上位争いに顔を出しているが、ウェールズでもその“定位置”についた。

【写真】竹田麗央はどうしてこんなに飛ばせるの? 強さの秘訣3つ教えます

序盤からテンポよくバーディを奪っていった。難易度の高い1番、2番で連続バーディ発進。ただ、さらに1つ伸ばして迎えた9番パー5で“事件”が。左ラフからアイアンで試みたレイアップがOBとなり、5オン2パットのダブルボギーを喫し、一時はリーダーボードの上位から名前が消えた。

だが、後半にそれを“帳消し”にしたうえでお釣りがくる4バーディ。「ダボはもったいなかったけれど、後半のプレーを切り替えてできたのでよかった」。最終18番パー5では、ティショットをフォローの風に乗せ、2打目はアイアンでグリーン奥のカラーへ。2パットのバーディで、先にホールアウトしていた岡山に肩を並べた。

ダボこそあったが、それ以外は満足感を残す一日に。「しっかりパーセーブもできたり、バーディパットも決まったりした。安定したプレーができた」と振り返る。前哨戦だった先週のスコットランドでは、9位で迎えた最終日に3パットを連発し、「78」を喫していた。全英開幕前の練習日には、ヘッド違いやグリップ違いのパターを試したが、「新しく試したものが今までのに比べたらちょっと構えにくかった。やっぱり今までのにしよう」とエースパターを選択。この日は27パットにまとめた。

同組選手との“相乗効果”もあった。予選ラウンドはこちらも日本の女王経験者の山下美夢有と同組。米ツアー唯一のダブルス戦でもペアを組んだ先輩で、日本ツアーでは昨年だけでも16回も同組でラウンドしているライバルでもある。「美夢有さんと試合で回るのはひさしぶり。スコアを伸ばしていましたし、いいリズムで回れたのでよかった」という効果も生んだ。一方、4アンダー・3位で終えた山下も「メジャーで日本人選手とあまり回る機会がなかった。麗央ちゃんもいいプレーをしてたので、私もそれについて、いい流れで回れた」と振り返っている。

「全米女子オープン」に続く今季2度目の首位発進。全米では2日目に「73」と落として、悔し涙も流した(最終結果は2位)。それだけに「きょうはすごくいいプレーができたけど、まだ初日ですし、このコースは何が起こるか分からない。またあしたからも頑張りたい」と気を引き締めた。(文・笠井あかり)

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